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上海→長崎の修学旅行団、「友好の翼」7年ぶり再開 尖閣、震災で中断 国交正常化45年

西日本新聞 5/19(金) 6:10配信

 今年で日中国交正常化45周年を迎えた節目に、中国・上海市の教育委員会は、日中関係が悪化した影響で2010年から中断していた長崎県への修学旅行派遣団「友好の翼」を7年ぶりに再開する。まず、8月ごろに500人規模を派遣する計画。県関係者が17日、明らかにした。

 県などによると、長崎への修学旅行は民間団体の仲介で00年にスタートした。03年からは上海市教委が小中高校に公募して派遣し、長崎市の平和公園や原爆資料館を見学するほか、県内の学校と交流してきた。

 だが、沖縄県・尖閣諸島の領有権を巡る日中関係の悪化や東日本大震災を受け、10年冬を最後に上海市側が公募を中断した。再開の理由について、上海市側は「国交正常化45周年を機に決めた」と説明している。

 10年に最多の約3400人が訪問するなど累計で1万人に達し「中国との学校交流として地方都市では群を抜く実績」(県関係者)という。中断後も一部は個別に修学旅行を続け、毎年100人以上が訪れていたが、公募再開で大幅な回復が期待される。今月には上海市の学校教師らの団体が事前視察に長崎を訪れた。県は上海市と友好都市関係を結んで21年目。県幹部は「相互の理解と交流を深めるため、長崎からの訪問も増やしたい」と話している。

=2017/05/18付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/19(金) 6:10

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