ここから本文です

SF大作『AKIRA』の脳に響くハイパーソニック・サウンド!・1

Stereo Sound ONLINE 5/19(金) 12:30配信

オーディオビジュアル方面で活躍中の、アニメが大好きなライター鳥居一豊さんがお届けする、Stereo Sound ONLINEの連載「アニメノヲト」。ここでは『AKIRA』のその1をお届けする。(Stereo Sound ONLINE編集部)



【今回のヲトアニメ】
『AKIRA』BD-ROM(NBCユニバーサル、GNXA-1005)
・1988年日本・2011年発売・本編:124分
・カラー(1.78:1)
・ドルビートゥルーHD5.1ch、192kHz/24bit
(C)1988マッシュルーム/アキラ製作委員会

※視聴取材には、2009年にバンダイビジュアルから発売されたソフトを使用いています(写真)



 アニメの音を語るこの連載で、絶対に紹介したいと思っていたのが『AKIRA』。原作の大友克洋自らが監督となって制作し、1988年7月16日に劇場公開された作品である。

 物語は、2019年のネオ東京を舞台として繰り広げられ、独特の退廃した未来像や、リアルな動きを再現した動画など、映像的にも見どころは膨大だが、それ以上に音に大きな価値がある。

 BD盤の音声はドルビートゥルーHD 5.1ch、 192kHz/24bitを収録。今のように“ハイレゾ“という言葉がまだ一般的ではなかった2009年発売のソフトで(2011年より廉価版が発売されている)、フォーマットで規定された最高のスペックが採用されていたのだ。しかも、単にいいスペックというだけではない。音楽を劇場版で音楽を担当した芸能山城組の山城祥二氏自らが、新たにリミックスすることで、より研ぎ澄まされたサウンドに蘇っているのだ。

 ちなみに、AKIRAのサントラは、劇場公開時の(1)CD盤(2ch、44.1kHz/16bit)、(2)DVDオーディオ盤(5.1ch、96kHz/24bit)、(3)配信用DSD版(2ch、DSD 11.2MHz)があり、メディアやフォーマットが更新されるたびに、さらなるハイレゾ化を果たしている。

 人の可聴帯域を超える100kHz近い高周波が心と脳に良い影響を与えるという医学的研究に基づいて生まれた山城氏が提唱する“ハイパーソニック・サウンド“。その5.1ch、192kHz/24bitの音は、劇場公開時の衝撃を鮮やかに蘇らせ、心と脳を奮わせてくれる。(再生環境は)もちろん爆音だ。だが、それが実にリアルに感じられる。騒々しいと言えばそれまでなのだが、まるでその場にいるような臨場感が溢れているのだ。

(つづく)

【鳥居一豊(Kazutoyo Torii)】
雑誌の編集を経てフリーランスとなる。AVはもとより、PCオーディオやヘッドホン、また各種ガジェットの造詣も深く、さまざまな分野で執筆している。自らが設計から携わった自慢のシアター空間「架空劇場」は、ドルビーアトモスやDTS:X再生にも対応する「6.2.4」構成。最高の映像と音を求め、日々進化し続けている。大のアニメ好きでもあり、深夜アニメのエアチェックは怠らない。

Stereo Sound ONLINE / 鳥居一豊

最終更新:5/19(金) 12:30

Stereo Sound ONLINE