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入山時はクマに注意 タケノコ採りシーズン、関係機関が警戒強化

デーリー東北新聞社 5/19(金) 11:43配信

 青森県内は間もなく本格的なタケノコや山菜採りのシーズンを迎える。秋田との県境付近では昨年、人がクマに襲われる被害が相次いで発生し、4人が犠牲になった。今年は出没が多かった昨年以上にクマの活動が活発になる可能性を指摘する専門家もいて、関係機関が警戒を強めている。18日には、両県警などが県境付近で入山者らに注意を呼び掛けた。

 秋田県鹿角市の山中では昨年5、6月、十和田市の2人を含む男女4人がクマに襲われたとみられ、遺体で見つかった。尻をかまれる被害も1件発生。いずれもタケノコや山菜を採るために入山していた。鹿角市では昨年に引き続き、今年も現場近くに通じる市道2カ所で入山規制を敷いている。

 県境付近の青森県側では今年に入り、目撃情報はないが、鹿角署によると17日にパトロールしていた秋田県警ヘリが1頭を目撃した。

 青森県内の昨年のクマの出没件数は502件(前年比263増)と、ここ5年で最も多かった。県猟友会十和田市支部の小林春雄支部長は「おととしは餌が豊富で昨冬、たくさんの子グマが生まれた」と、今年は昨年以上に増える可能性を指摘。弘前市内では既に山菜採りの女性が太ももをかまれる事案が発生している。

 被害の増加も懸念されており、日本ツキノワグマ研究所の米田一彦代表(十和田市出身)は「今は雌が子を守ろうとする時期と交尾期が重なり、クマが緊張状態にある。6月下旬ごろまで最も注意が必要だ」と警鐘を鳴らす。

 18日は青森県、十和田、三戸、田子、新郷の各市町村と両県警から約40人が参加。新郷村、十和田市、鹿角市の4カ所で午前5時20分ごろから約1時間、ドライバーにクマの出没地域を示した地図や、注意を呼び掛けるチラシを配布した。

 青森県警地域課の丹羽貴彦課長補佐は「クマの足跡やふんを見つけたら引き返すこと。必ず複数人で入山してほしい」と話していた。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/19(金) 13:47

デーリー東北新聞社