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香川・讃岐さーもんの出荷増加 ハーブ配合餌で養殖5年間、さっぱり味

5/19(金) 17:01配信

山陽新聞デジタル

 香川県産の新しいブランド魚「讃岐さーもん」の出荷が増えている。今年の目標は7万匹前後で、養殖を始めて初出荷した2012年の約9倍。国内でのサーモン人気に加えて、ハーブ配合の特製餌で育てたさっぱりした食味が好まれているという。

 讃岐さーもんは海で養殖されたニジマス「トラウトサーモン」のことで、県漁連が商標登録した。低水温が成育条件で、12月から稚魚をいけすで育て、2キロ程度に成長した4、5月に出荷する。餌に配合されたジンジャーとシナモン、オレガノ、ナツメグといった4種類のハーブの効果で、魚臭さが少なく脂が程よく乗っている。

 坂出市内の1養殖業者が、東日本大震災で被災した東北から11年に稚魚を導入し、12年に約8千匹を出荷した。その後、14年は3養殖業者で約1万4700匹、16年には5養殖業者で約4万6600匹に拡大した。

 県漁連によると、出荷先の半数は県内で、残る半数が首都圏と関西。このうち人口が集中する首都圏でのPRは販売促進効果が大きいとみて、県漁連は県とともに試食販売に力を入れている。今月は伊勢丹新宿店や松屋銀座など25店前後を対象に行っており、「味の良さが分かれば購入してもらえる状態」(県の県産品振興課)と手応えを得ている。

 すしのねたなどで人気のサーモンは安価な輸入物が主流だが、広島、愛媛など各県で海面養殖された国産の「ご当地サーモン」も鮮度の高さなどを売りに“追撃”。讃岐さーもんも、冷凍による通年供給を求める声があるという。

 香川県水産課は「生産しただけ売れるのが讃岐さーもんの現状で、引き続き増産を図りたい」としている。