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現場の声今さら? 知事がやまゆり園再生部会に苦言

5/19(金) 8:17配信

カナロコ by 神奈川新聞

 「津久井やまゆり園」の再生構想を議論する県審議会の専門部会で入所者家族から大規模施設の再建を願う声が噴出したことを受け、黒岩祐治知事は18日、「現場の生の声を今まで聴いていなかったのは意外」と述べ、検討の出発点を無視して議論を進めてきた部会の姿勢に苦言を呈した。県庁で記者団の質問に答えた。

 17日に開かれた7回目の部会では、家族や施設職員から「大規模施設は悪ではない。住めなくなった施設を建て替えてほしいだけ」といった声が続出、同部会が4月に示した「大規模施設での再建を前提としない」との方針に対する批判が相次いだ。

 知事は「もともと現場(家族)の声を受けて全面建て替えを決めた。その声が、今ごろになってやっと出てきたのか」と首をかしげる一方、「今は結論を待っている段階」と、議論を静観する姿勢を示した。

 同園の再生を巡っては昨年9月、家族会と施設を運営するかながわ共同会が、同規模での建て替えを要望。知事は要望に沿って全面建て替えを表明したが、一部の障害者団体や有識者らから異論が噴出した。検討を委ねられた部会が今年2月から議論を重ねている。