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諦めないファンの思いを胸に、オリの"ジョニー"黒木が躍動する

5/19(金) 18:04配信

ベースボールキング

どら増田のオリ熱魂!~第3回~

 5月に入って苦しい戦いを強いられているオリックスだが、勝利の方程式の一角として、4月2日の楽天戦(京セラD)から8回を任されているドラフト2位のルーキー黒木優太が存在感を示している。

16日のソフトバンク戦(京セラD)まで13イニング連続無失点、16試合に登板して1勝10ホールド防御率2.30と、安定した活躍を見せている。

今回は“魂のエース”と呼ばれていたジョニーこと、元ロッテの黒木知宏氏(現北海道日本ハム投手コーチ)の現役時代にあやかって、背番号54を選んだ“オリのジョニー”の魅力に迫りたい。

胸を打ったファンの応援

「ああいう試合展開にもかかわらず、途中雨が降ってきてもライトスタンドのファンの皆さんが、誰一人として帰ろうとせず、チームを応援しているのをブルペンで見ていて、凄く胸を打たれました」

 12日にほっともっと神戸で行われた西武戦(0-11の大敗)のブルペンで感じたことを、黒木はこのように振り返った。

 ほっともっと神戸のブルペンはグラウンド内に設置されているため、中継ぎを任されている投手には球場の空気感がダイレクトに伝わる。黒木はさらに言葉を続ける。

「あのファンの皆さんの姿を見て、1人のプロ野球選手として、ファンを喜ばせるプレーをしなければならないということを再確認させられました」

 あの日は大敗を喫したが、諦めず最後まで全力で応援しているファンの姿が、1人の選手の気持ちを動かしたのは事実である。そしてこんな思いを胸に登板した16日のソフトバンク戦(京セラ)で、黒木は嬉しいプロ初勝利を挙げる。試合後、初のヒーローインタビューを終えるとライトスタンドの「黒木コール」に笑顔で応えた。

「1点でも取られちゃダメ」

 しかし、舞台を神戸に移した2日後の同カードでは、1点ビハインドの場面で登板。髙谷裕亮のセーフティースクイズで14イニングぶりに失点を許すと、続く川崎宗則にはフルカウントから低めのストレートを弾き返され、センターの頭上を襲う適時二塁打となった。

 黒木は2/3回でKO。代わったヘルメンもタイムリーを許したため、自責点は「3」。試合前まで「0.60」だった防御率は「2.30」まで上昇した。初の途中降板を経験した黒木は、ベンチに下がっても表情を変えなかったが、いろいろな思いが頭の中を過ったことだろう。

「中継ぎは1点の重みが違うので、1点でも取られちゃダメなんです。1点台ということは1点取られたということなので、満足はしてません」

 まだ防御率が1点台(しかも失点したのは1試合だけ)だった先月のこと、報道陣から防御率について聞かれると、黒木はまだまだと顔を引き締めながらこう語っていた。

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