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内部文書は「事実」と元代議士が証言 加計学園問題

日刊スポーツ 5/19(金) 10:01配信

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部開設計画をめぐり、表面化した内部文書の1つに実名が記されている日本獣医師会顧問の北村直人元衆院議員が18日、取材に応じ、文書の内容を「ほぼ事実だ」と証言した。学部新設は国家戦略特区制度を活用したものだが、文書には山本幸三国家戦略特区担当相らとの会話が箇条書きで書かれている。安倍政権は一連の文書の真偽を疑問視しており、今後説明を求められそうだ。

【写真】「加計学園」が岡山理科大の獣医学部を新設予定の建設現場

 北村氏の発言が記された文書は「10月19日(水) 北村直人元衆院議員(石破元大臣同期)→専門教育課●●(人名)」のタイトル。文部科学省が、国家戦略特区を担当する内閣府に「総理のご意向だと聞いた」と言われたとする文書とは別で、表面化した8枚の文書の1枚だ。

 内容は箇条書きで複数、記載。「政治パーティーで山本(幸三)国家戦略特区担当大臣と会って話をした」の部分は、山本氏が「(新設のための)お金がどうなるのかを心配している」と発言したという内容。「18日、石破(茂)元大臣と会って話をした」の項目には「党プロセスは今後どうなるのか」「(党)総務会には上がってくるマターではないのか」とする、石破氏の発言も記されている。

 北村氏は「(自分が登場する)文書に書かれた内容はほぼ事実だ」と証言。昨年10月に文部科学省の専門教育課に電話し、伝えた内容という。山本氏とはパーティーで会った際、獣医学部の建設予定地がある愛媛県今治市の財政負担について話したとしている。

 一連の文書は、入手した民進党が国会で連日追及しているが、政府は、「総理のご意向」を伝えたとする文書の内容を否定。菅義偉官房長官も「怪文書みたいな文書」と突っぱねたが、内容を認める新証言が出たことで、政府側の説明があらためて問われそうだ。

 民進党はこの日の疑惑調査チーム会合で文科省に文書の公表を求めたが、担当者は「確認を進めている」の一点張り。蓮舫代表は会見で、「官僚による究極の忖度(そんたく)があったなら、内閣総辞職に値する内容」と、首相に説明責任を果たすよう求めた。同党は19日、学部の建設予定地などに調査に出向く。

 首相と、学園理事長の加計孝太郎氏は30年来の親友。首相は今年3月、「働きかけを頼まれたことはない。働きかけていたら責任を取る」と答弁している。

最終更新:5/19(金) 11:10

日刊スポーツ