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トランプ氏支持者たち、ネットで反論 コーミー氏メモに

BBC News 5/19(金) 10:48配信

ラミア・エスタティー、BBCニュース

ホワイトハウスにとって、今週はなかなか大変だった。

今週に入って米メディアは、ドナルド・トランプ米大統領がロシアに最高レベルの機密情報を明かしたと報じた。さらに、トランプ氏が解任した連邦捜査局(FBI)長官のジェイムズ・コーミー氏に対して、辞任したばかりのマイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とロシアの関係について捜査を中止するよう働きかけていたとも報じた。後者については、コーミー氏が会談の直後に書いたメモの存在が、報道の根拠になっている。

トランプ氏は報道に対し、ロシアと情報を共有する「絶対権利」が自分にはあると反論したほか、コーミー氏と2月に話をした際には「情報機関内部の情報漏洩者を見つけるよう」指示したのだと説明した。

こうした事態のなか、トランプ氏の支持者たちはツイッターでさかんに大統領を弁護し、「主要メディア」を批判し、コーミー氏が書いたとされるメモの内容を笑いのタネにしようとしている。

これに対してトランプ氏を批判する人たちもさかんにツイートし、今後予想されるホワイトハウスでの定例会見の様子などを画像にしてツイートした。

トランプ氏の支持者の間で特に人気が高かったツイートは、フォックス・ビジネスの司会者ルー・ドブス氏のツイートだった。ドブス氏は「ホワイトハウスを取り囲む、断固たる悪の勢力は、トランプ政権を破壊しようとしている。これは戦争だぞ、まったく、だから今から戦争だ」とテレビで主張し、そのビデオクリップをツイートした。

トランプ氏の写真と、トランプ陣営が選挙中に使った「アメリカをまた偉大にしよう」帽子の写真を組み合わせ、複数の報道機関のロゴと並べたツイートも複数出回った(大統領はこれまでに、複数の主要メディアを罵倒してきた)。中には「主要メディアが流すでまかせのロシア話で、我々の使命が横道にそれてはならない」と書く人もいた。

コーミー氏のメモを念頭に、「去年書いたメモをたった今見つけた。国家安全保障に関するものだ。だから司法省じゃなくてニューヨーク・タイムズに渡すことにした」というツイートもあった。

別の大統領支持者はさらに、「コーミーは深い洞察力でいろいろ書いていたのだろうから、ロレッタ・リンチとビル・クリントンが滑走路で歓談した時についても、たくさんあるはずだ」と書いた。

これは、FBIがヒラリー・クリントン氏のメール問題を捜査中だった昨年6月末、夫のビル氏が当時のリンチ司法長官とアリゾナ州の空港で、滑走路に駐機中の陣営専用機内で非公式に会話していた問題に言及したもの。リンチ氏はこの件で厳しく非難された。

さらに、昨年7月にワシントンで殺害されているのが発見された民主党全国委員会の職員セス・リッチ氏について、何十万というツイートが飛び交った。リッチ氏の不審死については、「オルタナ右翼」が様々な陰謀論を展開してきた。

9日に大統領がコーミー長官をいきなり解任した際には、ショーン・スパイサー大統領報道官がホワイトハウスの植え込みの中に隠れていたという報道が取りざたされた。後にこれは、植え込みの近くにいたのだと情報が訂正された。

いずれにしろ、スパイサー報道官と植え込みの話は、ツイッター利用者を大いに喜ばせた。

大統領に批判的なツイッター利用者のひとりは、共和党のジョン・マケイン上院議員がベトナム戦争で捕虜となったことを念頭に、「ジョン・マケインはハノイ・ヒルトンでKGBに5年間拷問されて明かした情報は、トランプが執務室で5分の間に明かした情報よりたぶん少ないだろうな」と書いた。

さらに、トランプ氏に対抗する民主党員の連帯を組織する民主党関係者のスコット・ドウォーキン氏は、コーミー氏に呼びかけた。「公の場で発言したいなら、議会は必要ない。トランプが人類を皆殺しにする前に、ともかく声明を出してください」。

(英語記事 Trump supporters defensive amid Comey claims)

(c) BBC News

最終更新:5/19(金) 10:48

BBC News