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関西電:LNG交換で複数の欧州企業と協議-最大で年120万トン

5/19(金) 7:50配信

Bloomberg

関西電力は、発電用に購入する液化天然ガス(LNG)を交換するスワップ取引の契約締結に向け複数の欧州企業と協議している。同社が購入契約を結んでいる米国産LNGと、欧州企業が契約するアジア産LNGを交換することで、海上輸送日数を短縮し調達コストを削減する狙い。

関西電の猪飼秀明・燃料取引担当部長はブルームバーグの取材に応じ、欧州企業の調達するアジア産LNGと、同社が引き取りを予定する米国産LNGを交換することは、海上運賃削減の観点から「双方にメリットがある」と述べ、LNG調達で提携するフランスのガス会社エンジーに加えて複数の欧州企業ともスワップ契約に向け交渉していることを明らかにした。

関西電は2013年に住友商事との間で米メリーランド州コーブポイントLNGプロジェクトから年80万トン、14年には三井物産との間でルイジアナ州キャメロンLNGプロジェクトから年40万トンを引き取る契約を結んでおり、今年後半以降、長期契約に基づく年120万トンの米国産LNGの引き取りが順次始まる。猪飼氏は、今後締結するスワップ契約によっては、実際に日本に到着する数量は「かなり少なくなるかもしれない」との見解を示した。

11年の福島第一原子力発電所事故をきっかけに国内の全原発が停止し、代替の火力発電燃料としてLNGの需要が急増。日本の電力各社は調達価格を抑制するため、当時高止まっていた原油価格に連動する日本のLNG価格に対し、割安だった米国のヘンリーハブ天然ガス先物価格(HH)に連動する米国産LNGの購入契約を相次ぎ結んだ。ただ、その後の原油価格下落に伴い、海上運賃を含む実際の米国産LNG輸入価格は、相対的に高くなっており、東京ガスなども同様のスワップ取引を予定している。

エネルギー商社のエルエヌジージャパンによると、HHに連動する米国産LNGの輸入が始まった今年1月以降、海上運賃を含む米国産LNGの輸入価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり11-12ドル台で推移しているのに対し、原油価格連動を含む日本全体のLNG輸入価格は同7ドル台だ。

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最終更新:5/19(金) 7:50
Bloomberg

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