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ディア:ハイテク農業分野で新たな野心-モンサント傘下買収失敗後

Bloomberg 5/19(金) 13:52配信

18世紀の機械化、20世紀の肥料・農薬・遺伝学に続く新たな技術革新の波が農業に革命を起こすとみられており、世界最大の農業機械メーカー、米ディアは一角を担いたいと望んでいる。

ディアは、農業生産性向上に向けた次の大きな進歩は農業従事者による穀物の作付けや施肥、収穫の時期を決める助けとなるビッグデータの利用によってもたらされると予想、同分野に資金を投じている。商品安と過去2年にわたる農業機器の販売低迷を背景に、同社はハイテク作付け機器メーカー1社を買収し、別の1社の過半数株式を取得。さらに、今月に入りシリコンバレーに接近するためサンフランシスコにオフィスを開設した。

エドワード・ジョーンズのアナリスト、マット・アーノルド氏は「ハイテク農業分野は生産性を巡る次の大波になるのは間違いない」と指摘。「注目の分野であることは確かだ」と述べた。

今月初めにモンサントが1億9000万ドル(現在のレートで約211億円)規模のプレシジョン・プランティング部門売却合意を撤回し、ディアの取り組みはいったん挫折。米司法省は昨年8月、ディアによる買収阻止に向けて反トラスト(独占禁止)法上の懸念を理由に両社を提訴していた。

同社は19日の株取引開始前に発表する2-4月(第2四半期)決算で、ハイテク機器事業への野心に関する新たな指針を示す可能性がある。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均によると、2-4月期の一部項目を除いた1株利益は1.68ドルと、前年同期の1.56ドルを上回る見込み。ディア株は18日、前日比0.5%安で取引を終えた。

原題:Deere Embraces Next Wave of Farm Innovation Amid Downturn (2)(抜粋)

Mario Parker

最終更新:5/19(金) 13:52

Bloomberg