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2017年のGoogleの方向性を決める、開発者カンファレンス「Google I/O」

アスキー 5/20(土) 10:00配信

Googleの開発者向け開発者向けカンファレンス「Google I/O 2017」が開催された。次世代Androidを始めとしてさまざまな技術が公開されており、これからの1年のGoogleの展開を決めるイベントだ。

 Googleは5月17~19日、開発者向けカンファレンス「Google I/O 2017」を開催した。主にどのようなものが発表されたのかまとめた。
 
Oが何のスイーツになるかはまだ不明、Android O
 大きな動きは新Androidである「Android O(Android 8.0?)」。通知機能やマルチウインドウの強化などが行なわれた新バージョンで、開発者向けのDeveloper Preview 2(β版相当)が公開された。正式版の公開は2017年第3四半期頃を予定しているという。
 
 また、Androidの派生バージョンである「Android Go」も発表された。このAndroid Goはエントリー端末向けに最適化されたもの、YouTubeやChromeなどのアプリも同様に少ないメモリーで動作するバージョンが用意されている。新興国向けの1GBメモリー搭載機などでも快適に動作することが期待される。
 
スマホを向けるだけでそれが何かを表示する画像認識機能
 今回、大きくアピールされたのが本格的なAI技術の適用。さまざまな分野に使われそうだが、最もわかりやすい応用例が「Google Lens」。スマホのカメラで被写体を写すと、画像認識や検索を用いて何であるかを表示し、店ならば住所や電話番号、ユーザーレビューを表示する。Goolge LensはGoogleアシスタントとGoogleフォトで利用可能になる。
 
どうやらAIを全面的に活用するようだ
 スマホの画像認識以上に本格的なAI技術としては新たにスタートさせた「Google.ai」。AIに特化した計算機センターを開設し、オープンソースの機械学習プラットフォームのAPIを用い、誰もがクラウドベースでAIを開発・利用できる環境を提供する。
 
ついに日本で発売されるGoogle Homeにも新機能が
 Google.aiのクラウドベースAIは、一般ユーザーはGoogleアシスタントを通して利用することになるのだが、Androidスマホ以外にもGoogleアシスタントは広がりそうだ。そのひとつは「Google Home」で、“Google版のAmazon Echo”などと呼ばれるホームスピーカーだが、バックグラウンドとなるAI機能がさらに強化されて、呼びかけて応えるだけでなく、必要に応じてユーザーに積極的に情報を提示するような機能も追加されたほか、通話も可能になる。年内にも日本でも発売する予定という。
 
iPhoneでも“OK Google”
 もうひとつのGoogleアシスタントの進出は「iPhone」。機能的にはSiriとかぶることになるが、iPhoneでも「OK Google」ができるようになる。ただし、あくまでもアプリ内での動作となり、Android版のようにスマホのOS側機能に関わる一部機能は利用できないようだ。また従来は英語のみであったが夏以降、フランス語、ドイツ語、ブラジルポルトガル語、日本語、年内にはイタリア語、スペイン語、韓国語にも対応するという。
 
スマホを使わないDaydreamも
 このほか、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」は、これまでのようにスマホを挿し込む簡易型VRゴーグルではなく、単体で使えるVRヘッドセットが年内に市場投入される。
 
 今回のGoogle I/Oに関しては“予想の範囲内で目新しいところがイマイチない”などと報じる向きもあるが、特にAIではGoogle Lensのような一般ユーザーの目に付きにくい部分でAI活用に本腰を入れてきている。なかでもスマホ以外での活用範囲を広げるのGoogle HomeとGoogleアシスタントの動向に注目したい。
 
 
文● 行正和義 編集●ASCII

最終更新:5/20(土) 10:00

アスキー