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牧之原「津波避難路」に古タイヤ 原状回復作業で使用不可に

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/20(土) 7:42配信

 牧之原市が同市地頭方に整備し、3月に完成した「津波避難路」で、工事中に不要な古タイヤが地中に埋める形で処理されていたことが19日までの関係者への取材で分かった。静岡県などが現地で古タイヤを確認した。避難路は現在、原状回復作業のため使用できない。県は、廃棄物処理法に抵触する可能性もあるとみて調べている。

 工事を担当した建設会社の社長は取材に、古タイヤを埋めた行為を「極めて不適切だった」と陳謝した上で、市の現場担当者とのやり取りで埋めることになったとの認識を示した。一方、市は「あり得ない」と否定し、主張は食い違っている。

 津波避難路は市立地頭方小の近くにあり、住民が高台の避難地へ逃げる際に利用する。市と建設会社は18、19の両日、県職員が立ち会う中で地面を掘り起こし、大小約70本の古タイヤを取り出した。

 社長らによると、古タイヤは、現場の竹やぶを切り開いた際に見つかった。のり面の土留めに用いられていたとみられる。処分する予算がないとの理由で埋めることになったと説明。社長自身は、避難路完成後の社内会議で担当の社員から初めて報告を受け、事態を把握したという。その際に現場監督らから「市の職員も現場処理を認識していた」と聞いたという。他方、業者として「絶対にしてはならないことだった」として、自主的に市に撤去を申し出た。

 避難路の原状回復には、1週間から10日ほど掛かる見通し。住民からは「ようやく完成したのに…」と嘆きの声が上がり、市は「市民の方に迷惑を掛けることになり、大変申し訳ない」としている。

静岡新聞社

最終更新:5/20(土) 13:34

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS