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【巨人】マギー様々!9回同点犠飛、10回2点V打…5月4割4分11打点

スポーツ報知 5/20(土) 6:09配信

 巨人が今季2度目の延長戦を制し、連敗を2で止めた。延長10回2死満塁、マギーが左前に勝ち越し2点打。助っ人は9回にも同点犠飛を放ち、借金生活突入を阻んだ。0―0の7回2死一、二塁では、長野が今季得点圏に走者を置いた28打席目で初安打となる三塁打で2点先制。その裏にマイコラスが乱れて逆転を許したが、そこから粘り腰を発揮した。負ければDeNAに0・5差に迫られる危機だったものの、ひと息ついた。

 負の連鎖を断ち切るライナーが、左前に弾んだ。殊勲のマギーが視線を送った先で、由伸監督が激しく手をたたいていた。球団史上まれに見る優良助っ人は、9回に同点犠飛でチームを救い、最後は決勝2点打で勝利を運んできた。「連敗していたけど、チームが正しい軌道に戻ることができたね」。三塁ベンチ上に密集したG党から喝采を浴び、ヒーローインタビューで心地よく汗をぬぐった。

 2戦連続完封負けの次は、逆転負け―。最悪のシナリオを塗り替えた。7回に2点リードをひっくり返され、1点を追う9回。まずは先頭の阿部が二塁打を放ち、不屈のスピリットを示した。代走の重信はすかさず暴投で三塁を陥れ、無死三塁とした。「阿部さんが打って重信が好走塁で三塁に行ってくれた」。仲間の思いを受け止めたマギーは同点の中犠飛で応え、試合を振り出しに戻した。

 延長10回。今度は2死満塁で打席に入ると、際どいボールを見極めながら、最後はフルカウントから甘いカットボールを仕留めた。4安打の前日18日ヤクルト戦(東京D)に続き、2安打3打点。5月は打率4割4分、11打点。今季の打率は3割4分まで上がり、トップの坂本勇までわずか5厘差とした。絶好調男は「この勝利は自分一人のものではなく、みんなが努力した結果」と繰り返した。

 マギーの言葉通り、10回の決勝点は由伸監督の願いが形になり始めたものだった。3~5番に厚い信頼を置く一方、「主力以外がチャンスを作れば点になる」と奮起を心待ちにしてきた。先発落ちし、途中出場の先頭・中井は、しぶとく四球で出塁。「死に物狂いです」と胸中を吐き出した。立岡はきっちりバントで送った。坂本勇が歩かされると、代打の村田もタイミングが合わない中、懸命に四球を選んだ。派手な連打はなくとも、一丸で奪った勝ち越し点。クリーンアップへの依存ではなく、信頼をベースに、個々が仕事を全うした。

 シーソーゲームをねじ伏せ、今季初の借金を免れた。由伸監督は「両方とも最後の最後、後のない状況で勝負強さを見せてくれた」とマギーに最敬礼した後、先を見た。「ただ、そこばかりに頼るのもどうか。それぞれが走者がいなければ塁に出る、いればかえす。それは全員に与えられた仕事」。つなぎの姿勢が強く表れ始めた。耐えて復調を待った長野に当たりが出始めた。再び貯金1。逆転でもぎ取った1勝には、再加速の兆しがあった。(宮脇 央介)

最終更新:5/20(土) 6:31

スポーツ報知