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ギョーザ店開業へ就業体験=にぎわい創出、担い手育成―宇都宮市

時事通信 5/20(土) 4:36配信

 約30の専門店がひしめくなど「ギョーザの街」として有名な宇都宮市。

 今年3月から、将来市内で開業を希望する人に、専門店で製造工程を経験してもらうという一風変わった就業体験を行っている。地域の名物を生かした初の試みに、宇都宮商工会議所の担当者は「地域のにぎわい創出や担い手の育成につながれば」と期待を込める。

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 就業体験は同商工会議所と、市内の専門店などでつくる協同組合「宇都宮餃子会」が共催。受け入れ可能な複数の店舗で計7日程度研修し、接客や調理など開業に必要なノウハウを学ぶ。第1回となる今年は市内外から20~60代の男女9人が参加。6月中に全員が体験を終える予定だ。

 宇都宮市出身で東京都中野区に住む会社員高久和央さん(36)は「将来地元で開業し、中心市街地の活性化に貢献したい」との思いから参加した。使用する皮の厚みから包み方まで、専門店ならではのこだわりに触れ、「自己流で作るのとは全く違い参考になった。現場で見えた課題を整理し、開業のきっかけにしたい」と意気込む。

 受け入れ店舗側も熱視線を送る。老舗専門店「香蘭」本店の店長長谷川匠さん(37)によると、世代交代がうまくいかず後継者不足に悩む店もあるといい、「宇都宮のギョーザの伝統を引き継いでくれる人材が発掘できれば」と期待を寄せる。

 体験を終えた参加者には、「現場を知ることができて良かった」とおおむね好評。一方で、店舗側からは「研修期間が短く、伝えきれない部分が多い」との声が漏れるなど課題もある。商工会議所は、2回目以降の実施を目指し、今回の結果をまとめた上で餃子会と調整を行う方針だ。商工会議所の担当者は「担い手育成に向け実践型の支援を続けていければ」と話している。 

最終更新:5/20(土) 12:49

時事通信