ここから本文です

SNS写真から観光客の動向分析 伊豆半島ジオパーク推進協

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/20(土) 8:27配信

 伊豆半島ジオパーク推進協議会が、インターネット上に公開された写真の位置情報を分析し、観光客の動向を調査する独自手法を確立した。経験則に頼りがちな観光分野で客観的データを基に周遊ルートを提案し、来訪者の満足度を高めることが狙い。千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で21日に成果を発表する予定。

 調査に使用したのは、写真愛好家が旅先での風景を中心に投稿する会員制交流サイト(SNS)。外国人の利用も多く一眼レフカメラの使用者が多いサイトを選び、写真に付随した撮影地点の位置情報から伊豆半島の写真を選び出した。

 今回分析したのは、2015年に撮られた約5千枚。地理情報システム(GIS)を利用して指定した範囲の写真の情報を取得し、地図上に表示するプログラムを、鈴木雄介同協議会専任研究員(40)が組み立てた。

 修善寺温泉や土肥金山、熱海、大室山など人気の高い箇所は写真枚数も多かったが、同協議会が設定したジオパークの見どころの中には認知度の低さが明らかになった場所もあった。東西の海岸線に連なる観光地間の交流を、天城山脈が分断している実態も地図上で浮き彫りになり、鈴木研究員は「地元のおすすめスポットへ誘導するには、適切で効率的な情報提供方法を調査結果から工夫する必要がある」と課題を見据える。

 調査の手法と結果は同協議会メンバーの市町や観光・商工事業者らで共有し、具体的な事業連携につなげる。季節ごとの変化、バイクやサイクリングといった撮影者の趣味による傾向などについても今後、継続的に調査分析する計画。鈴木研究員は「写真を見れば、興味関心の「視点」を理解できる。観光客目線のおもてなしを進め、戦略的に人の流れをつくりたい」と意欲をみせる。調査手法について、同協議会は問い合わせがあれば、他地域の観光関係者にも提供する方針。

静岡新聞社

最終更新:5/20(土) 8:27

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS