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<小野憲史のゲーム時評>スマホゲームとアニメの相性 ビジネス面では最高も…

5/21(日) 12:00配信

まんたんウェブ

 超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、ゲーム開発と産業を支援するNPO法人「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」元代表の小野憲史さんが、ゲーム業界の現在を語る「小野憲史のゲーム時評」。今回は最近増加しているスマホゲーム原作のアニメについて、ビジネス面とコンテンツ面の両方から語ります。

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 コンテンツの宿命というべきか、あの手塚治虫ですら人気低迷で打ち切られた作品は多いように、どんな人気のマンガ家でも、新作は作品の質がシビアに判断される。スマホゲームも同様で、メーカーが鳴り物入りの新作を出しても、実績はほぼ考慮されない。「モンスターストライク」が大ヒットしたミクシィも、2015年にスタートしたゲーム「ブラックナイトストライカーズ」は配信をわずか1年で打ち切った。スマホゲームは、熱心なユーザーほど特定タイトルに課金するため、簡単に他のゲームに移れない理由があるのだが、スマホゲームの人気の固定化は、業界が抱える悩みの種の一つだ。開発費も上がる中で、新作の投入は、各社にとって大きな賭けとなっている。

 こうした中、スマホゲームメーカーが生き残りをかけて取り組んでいるのがIP(知的財産権)戦略だ。ヒットしたスマホゲームを原作に、マンガやアニメ、ライブ、舞台公演などを展開し、マーチャンダイジングとメディアミックス戦略を進め、ゲームの世界観やキャラクターを基に、さまざまなビジネスを展開する。「ガンダム」や「ポケモン」をはじめ、コンテンツビジネスにおいてIP戦略は王道で、スマホゲームもそのレベルに達したといえる。

 スマホゲーム原作のアニメは、ガラケー時代の「探検ドリランド」や「戦国コレクション」などをきっかけに、「あんさんぶるスターズ!」や「チェインクロニクル」など、スマホゲーム配信後のアニメ展開という流れが定着している。4月からもCygamesの「グランブルーファンタジー」と「神撃のバハムート」などが放送されており、今後もスマホゲーム原作のアニメが予定されている。

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最終更新:5/21(日) 12:00
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