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<ロシア疑惑>コミー前FBI長官が公聴会証言に応じる

毎日新聞 5/20(土) 10:47配信

 ◇司法当局がホワイトハウス高官を「重要参考人」で捜査

 【ワシントン岩佐淳士】米上院情報委員会は19日、ロシア政府による米大統領選介入疑惑を巡り、9日に解任された連邦捜査局(FBI)のコミー前長官が公聴会での証言に応じたと発表した。公聴会は今月30日以降に開かれる。議会による調査や当局の捜査を方向付けるカギとなりそうだ。米メディアは現役のホワイトハウス高官も捜査対象となっていると報じるなど「ロシア疑惑」は拡大の様相を見せている。

 コミー氏が公の場で発言するのは解任後初めて。解任の経緯を巡ってはトランプ氏による「司法妨害」の疑いが指摘されている。野党・民主党が大統領の弾劾・罷免を視野に追及姿勢を強めるほか、与党・共和党の一部からも真相究明を求める声が上がっている。情報委のバー委員長(共和党)は「メディアの報道内容の真偽が明らかになると期待している」とコメント。ワーナー副委員長(民主党)は「米国民は(解任について)コミー氏の話を聞く機会を与えられてしかるべきだ」と述べた。

 また、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は19日、トランプ氏が10日にホワイトハウスでラブロフ露外相らと面会した際、コミー氏を「頭のおかしい変人だ」と批判し、コミー氏解任で「ロシア問題による重圧から解放された」と話していたと報じた。内部文書に基づいた情報といい、事実ならば「司法妨害」の疑いがより強まる。

 一方、ワシントン・ポスト紙(電子版)もロシア政府による大統領選介入疑惑で、司法当局がトランプ氏に近いホワイトハウス高官を「重要参考人」として捜査していると報じた。高官の名前や容疑などは特定されていない。

 大統領選介入疑惑を巡っては、トランプ氏の選挙陣営の関与などが疑われている。フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、就任前に駐米ロシア大使と対露制裁について協議していたと報じられ、2月に更迭された。

最終更新:5/20(土) 11:42

毎日新聞