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県警レンジャー部隊、新潟空港でヘリ訓練 新人隊員、上空で鍛錬総仕上げ

産経新聞 5/20(土) 7:55配信

 山岳遭難や災害の発生に備え、県警の地域課航空隊と機動隊レンジャー部隊は19日、新潟空港(新潟市東区)でヘリコプターを使って負傷者らを救助する訓練に取り組んだ。今年初めからの県警ヘリの出動回数は18日現在、前年同期に比べ約1・7倍の65回と増えており、県警は本格的な登山シーズンを前に「余裕を持った行動をしてほしい」と、登山愛好家らに注意を呼び掛けている。(太田泰)

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 ◆「十分に成果発揮」

 午前11時ごろ、同空港の一角で訓練がスタート。県警機動隊に今春配属された男性の新人隊員4人がオレンジ色の制服を身につけ、2週間にわたって基礎技術を学んできた成果を確かめる総仕上げの舞台に臨んだ。

 訓練では、地上15メートルほどの高さでホバリング(空中静止)する県警ヘリ「こしかぜ」にケーブルを使って乗り降りしたり、負傷者役の人を担架でつり上げて収容。実際の遭難現場の状況に近く、隊員らは真剣な表情で取り組んでいた。

 3月には長野県で防災ヘリが墜落する事故が発生するなどヘリの救難活動には危険も伴う。新人隊員の菊地修斗さん(24)は「安全を第一に、事故が起きないように救助にあたりたい」と気を引き締めた。また、北沢宇宙(こすも)さん(29)は「これまでの訓練の成果を十分に発揮できた」と手応えを感じていた。

 訓練後、県警航空隊の大竹茂穂隊長から「レンジャー徽章(きしょう)」を手渡され、4人全員が「航空レンジャー」に任命された。4人は20日以降、ヘリに搭乗して遭難者の救助にあたる。

 ◆登山者に注意呼び掛け

 県警によると、県警ヘリの出動は昨年1年間で144回あり、うち約4割の61回が山岳遭難者の救助だった。今年は18日現在で山岳遭難での出動が33回と全体の半分を占めている。大竹隊長は「登山者が疲れ、下山する夕方に救助要請が多い」として、時間的な余裕を持った計画を立て、登山をするように呼び掛けた。

最終更新:5/20(土) 7:55

産経新聞