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隼太もいるぞ!阪神、1カ月ぶり連敗も代打で意地見せた1号

サンケイスポーツ 5/20(土) 7:00配信

 (セ・リーグ、ヤクルト4-2阪神、7回戦、阪神4勝3敗、19日、神宮)阪神・伊藤隼太外野手(28)が六回に代打で右翼に今季1号ソロを放った。相性のいい神宮で反撃ムードを作ったが、2-4で2連敗。先発した岩貞祐太投手(25)は5回3失点。またも序盤に打たれ、2軍降格が濃厚となった。

 いってくれ!! その一心で伸びる弾道へ目をやった。聞こえてくるのは燕党の悲鳴と虎党の大歓声。高い高い放物線を描き、白球は右翼スタンドへ吸い込まれる。執念の一打。伊藤隼が今季1号となる代打本塁打で反撃のノロシをあげた。

 「回に入る前に、片岡さん(打撃コーチ)から『積極的にいこう』という言葉があり、その通りできました」

 0-3の六回無死走者なし。打線がわずか1安打に抑えられる劣勢のなか岩貞の代打で登場し、原樹理の初球をいきなり捉えた。昨季11打数5安打1本塁打、打率・455と相性抜群の神宮で2015年5月24日のDeNA戦(横浜)以来の代打本塁打を放った。

 昨季29試合で打率・245、1本塁打、4打点。1軍定着には至らず「なにかを変えないといけないと思ったんです」。 昨オフ、大阪市内に引っ越し、家具の配置は風水に詳しい知人のアドバイスも受けた。グラウンドの外でもがむしゃらにあがいてきた。

 昨年1月末日には、金本政権1年目の沖縄・宜野座キャンプスタート前日のウエート中に右肩を負傷し「右肩関節唇の損傷」と診断された。手術の選択肢もあったが、早期の実戦復帰を目指す道を選んだ。鳴尾浜でのリハビリに加え、関節の可動域をひろげる初動負荷のジムに通い始めるなど、1日何軒もトレーニング施設をはしごする日々だった。

 「すべて、勉強ですから」

 決して下は向かなかった。リハビリ期間をこなすと、体重を落とすために自宅まで約1時間半以上の道のりを自転車で帰ったこともある。どん底から這い上がってきた心の強さを証明した。

 「与えられたところでやることをやって、その中で結果を出せてよかった」

 定位置もなく、チャンスも少ない。だからこそ、崖っぷちで真価が問われる。次は勝ち戦でヒーローになってみせる。

最終更新:5/20(土) 9:02

サンケイスポーツ

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