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テメル大統領が5億円受領か=検察捜査、政界の混乱必至―ブラジル

時事通信 5/20(土) 11:10配信

 【サンパウロ時事】ブラジルで19日、テメル大統領が、国営石油公社の汚職事件に関与した大手食肉加工会社から選挙資金名目で1500万レアル(約5億1000万円)の賄賂を受領していた疑惑が浮上した。

 最高裁は検察に対し、収賄や捜査妨害容疑で、テメル氏への捜査を許可した。連立与党の一部は政権離脱を検討しているとされ、ブラジル政界の混乱は必至だ。

 最高裁は19日、汚職事件をめぐり、検察との司法取引に応じる食肉加工会社幹部らの映像を公開した。

 この中で幹部らは、大統領選挙があった2014年当時、副大統領だったテメル氏に1500万レアルを渡し、企業取引をめぐって便宜を図ってもらう見返りに、このほかに利益の一部も支払うと約束したと証言した。

 幹部らはまた、ルラ元大統領やルセフ前大統領にも賄賂を贈ったと供述。当時の財務相の指示を受け、海外の口座を通じて送金した1億5000万ドル(約167億円)が、ルセフ氏の選挙活動などに使われたと説明した。

 大手食肉加工会社は政界との関係が深く、幹部らは「これまでに28政党の議員や州知事ら約1830人に対して不正に計約6億レアル(約200億円)を贈った」と話している。

 国営石油公社の汚職事件では、大手食肉会社幹部が政界の大物に賄賂を贈り、捜査に協力しないように働き掛けており、テメル氏もこれを容認していた疑いが持たれている。 

最終更新:5/20(土) 12:33

時事通信