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<イラン大統領選>穏健派ロウハニ師が優勢か 開票進む

毎日新聞 5/20(土) 12:36配信

 ◇ロイター「9割開票、ロウハニ師が得票率58%」報道も

 【テヘラン篠田航一】イラン大統領選は20日午前0時(日本時間20日午前4時半)に投票が締め切られ、開票作業に入った。再選を目指す保守穏健派のハッサン・ロウハニ大統領(68)と有力対抗馬の保守強硬派エブラヒム・ライシ前検事総長(56)による事実上の一騎打ち。公式の中間結果は発表されていないが、ロイター通信は当局者の話として、約9割が開票され、ロウハニ師が得票率58%で大きくリードしていると伝えた。20日中に結果が判明する見通し。

 イラン国営メディアによると、投票率は前回(2013年)の約73%とほぼ同じで、70%前後になると予測されている。18歳以上の当日有権者数は5640万人。

 ロウハニ師は15年、欧米など6カ国(米英仏中露独)との間で核開発を制限する代わりに経済制裁を解除する「核合意」を主導し、一定の緊張緩和を実現した。16年1月の制裁解除後は原油輸出が急増し、物価高騰も沈静化したが、一方で失業率は改善されず、選挙戦では経済の立て直しが争点となった。

 核関連以外にも弾道ミサイル開発などを理由とした制裁は維持されていることから、ロウハニ師は「今後すべての制裁解除に全力を挙げる」と述べ、国際協調路線の継続を主張した。一方のライシ師は「核合意後も経済は好転していない」と現政権を批判し、低所得者層への支援を重視。「毎年100万人の雇用を確保する」と訴えた。

 投票は19日午後6時までの予定だったが、全土で投票所に並ぶ人々の列が長く続いたため、6時間延長された。有効投票総数の過半数を獲得する候補がいない場合、26日に上位候補2人による決選投票が実施される。決選投票となれば05年以来12年ぶり。

 1979年の革命で親米派国王を追放してイスラム共和国となったイランでは、イスラム教シーア派聖職者の最高指導者(現在はハメネイ師)が国防・外交など国政全般に最終決定権を持ち、大統領はその下で行政府の長として機能する。大統領の任期は4年で、連続3選は禁止されている。

最終更新:5/20(土) 14:07

毎日新聞