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<中2自殺>いじめ被害者の親「先生も加担とは…」

毎日新聞 5/20(土) 14:37配信

 先月26日に自殺した仙台市立中学2年の男子生徒(当時13歳)に対する同校教諭2人の体罰が19日、明らかになった。市教委による教諭への聞き取りでは把握できず、保護者の通報で発覚した。別の同市立中に通っていた子どもをいじめ自殺で亡くした遺族たちは「教師もいじめに加担するとはとんでもないこと」「市教委や学校は何を調べていたのか」などと憤りと不信感をあらわにした。

 市教委によると、生徒が亡くなる前日の4月25日、50代男性教諭が授業中に寝ていた生徒を起こそうと後頭部をげんこつで殴った。今年1月には50代女性教諭が、授業中に話をしていた生徒の口に10~15分、長さ約15センチのガムテープを貼った。18日夜に生徒の1年時の同級生の保護者から校長に「子供から聞いた」と電話があり、19日に校長が教諭2人に確認したところ、いずれも認めた。

 2人以外の教諭はこの体罰を把握しておらず、生徒たちに実施してきたアンケートでもこの体罰を把握できなかったという。校長や市教委の担当者はこの日夕、遺族宅を訪問したが、面会を拒まれた。同校は夜に2年生の保護者を対象に説明会を開いた。

 2014年9月に自殺した市立館中1年の男子生徒(当時12歳)の父親と昨年2月に自殺した市立南中山中2年の男子生徒(同14歳)の父親はこの日、県議有志らと意見交換し、「先生がいじめに加担していては保護者も安心して預けられない」などと訴えた。

 館中の男子生徒の父親は取材に対して「みんなが見ている前でげんこつをしたのなら本人は相当恥ずかしい思いをしたはず。体罰以上の虐待だ」と語気を強めた。同校の教諭を対象に市教委が聞き取りをしたにもかかわらず、これまで明らかにならなかったことについて、南中山中の男子生徒の父親は「なぜ今ごろになって出てくるのか。いつでも隠そうとしていて、全然体質が変わっていない。真相解明しないと再発防止にはならない」と徹底究明を求めた。【真田祐里、本橋敦子】

最終更新:5/20(土) 14:38

毎日新聞