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「裁判員の市民感覚に期待」=高3女子殺害、判決前に遺族

時事通信 5/20(土) 17:22配信

 「良識と市民感覚に基づき判決を下してほしい」。

 2015年に東京都江戸川区で殺害された高校3年の岩瀬加奈さん=当時(17)=の遺族が20日までに取材に応じ、裁判員制度に対する思いを語った。強盗殺人などの罪で起訴された青木正裕被告(31)に対し、東京地裁の裁判員裁判で検察側は無期懲役を求刑。遺族は死刑を求めており、判決は23日に言い渡される。

 起訴状によると、青木被告は15年11月、乱暴目的で加奈さんを自宅アパートに連れ込み首を絞めて殺害。性的暴行は未遂に終わり、現金約7500円を奪ったとされる。

 加奈さんの両親は被害者参加制度による意見陳述で、生前の娘の姿を語った。マイペースだが他人思いで優しい性格だった加奈さん。コンビニのアルバイトでためたお金で毎年家族をディズニーシーに招待し、歯科技工士になる夢に向け進学先も決まっていた。

 父正史さん(48)が「休まず出席していた高校を卒業させてやりたかった」と涙ながらに語ると、傍聴席からすすり泣きが聞こえた。

 裁判員制度では、裁判員の負担を軽減するため事前に争点が整理され、今回の公判も4日間で結審した。正史さんは「時間が短く、真実が明らかにならなかったと感じる」と話す。

 「裁判員には過去の判例にとらわれず、市民の目線で踏み込んだ判断を期待する。そうでないと時代に合った司法に変わっていかない」と訴えた。 

最終更新:5/20(土) 17:28

時事通信