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“都落ち”スペインリーグ2部からオファー 出場機会は増えそうだが本田圭佑の選択は?

産経新聞 5/20(土) 12:00配信

 サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)のACミランに所属する日本代表FW本田圭祐(30)に、スペインリーグへの移籍話が持ち上がっている。スペイン紙「スーペル デポルテ」(電子版)が5月11日、報じた。交渉先としているのは、スペイン2部リーグのレバンテ。同紙はすでに身分照会を行ったと伝えた。

 レバンテはスペイン南東部のバレンシアに本拠を置く、1909年に創設された名門チームだ。バレンシアはマドリード、バルセロナに次ぐスペイン第3の都市で、周辺を含めた人口200万人ともいわれる。

 2部とはいえ、今季リーグでは首位を走っており、既に来季からの1部昇格が決まっている。オファー額など待遇面は明らかになってはいないが、ACミランのようなスター軍団ではないため、出場機会が増えそうだ。それどころか、“主役”級の役割を期待されている。「(加入が実現すれば)ケーキに添えるチェリーのようなアクセントとなる」などと“本田効果”を期待している。

 スペインリーグは、圧倒的な資金力を誇るレアル・マドリードとバルセロナの2強が抜け出ており、現に優勝争いは2チームによる独占状態が続いている。そんな中、レバンテは2部から上がったばかりのチーム。そんな中、本田が輝けるか、仮に主力を担ったところで、チーム力がアップできるかという疑問は残る。身体的な強さやスピードが要求される他の欧州リーグと違って、スペインリーグは華麗なテクニックが必要で、本田が適応できるか、という点も未知数だ。

 現に昨季まで、日本代表MF清武弘嗣(27)=C大阪=がセビリアでプレーしたが、出番は少なかった。

 とはいえ、本田がACミランで、“飼い殺し”状態なのは周知の通り。5月13日のアタランタ戦では、ベンチ入りするも出場機会はなし。今季の出場試合数は、ほんのわずかにとどまっている。もはや、6月30日での退団は決定的だ。メディアやファンの関心事は本田の移籍先。移籍金なしでOKとはいえ、約3億円近い年俸を支払える球団は少なく、選択肢は限られている。

 2月には昨季の米メジャーリーグサッカー(MLS)王者のシアトル・サウンダーズとの基本合意がESPN(電子版)やイタリア紙などで報じられた。その後はしばらく音沙汰なしだったが、ここに来て、断ったとの報道も出始めた。

 Jリーグの複数のチームや、中国リーグのチームも本田に興味、関心を持っているとされるが、いずれにせよ“都落ち”の印象はぬぐえない。

 かといって、イングランド・プレミアリーグやセリエAの他の強豪チームで本田を必要としているところは現状では、なさそうだ。そうすると、消去法でいくと、スペインリーグへの移籍が現実的な選択かもしれない。

 日本代表ではFW久保裕也(23)=ヘント=が台頭。本田から右FWのポジションを奪い、アジア最終予選のアウェー、アラブ首長国(UAE)戦やホームのタイ戦でゴールを決めるなど活躍している。所属するベルギーリーグのヘントでも5月14日シャルルロワ戦にフル出場し、PKでゴールを決めるなど絶好調。それでも、W杯本番や最終予選の重要な局面では、本田の“持っている”度は魅力だ。

 日本代表のバビド・ハリルホジッチ監督(65)も「試合に出ていなくても、今の代表は本田を必要としている」というように、信頼が厚い。30歳は、まだまだ老け込む年齢ではない。早く新たな所属先が決まり、気分一新、代表での活躍を期待したいところだ。

最終更新:5/20(土) 14:40

産経新聞