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雪解けの尾瀬 湿原に春の息吹 片品で山開き ミズバショウも顔出す

上毛新聞 5/20(土) 6:00配信

 陽光が反射する雪解け水のほとりで、遅い春を待ちわびたミズバショウが顔を出した。周囲には雪化粧の至仏山や燧ケ岳。群馬、福島、栃木、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園の山開きが19日、片品村戸倉の尾瀬ぷらり館西側広場で行われ、本格的な尾瀬の行楽シーズンが訪れた。

 式典には関係者約150人が参加して安全を祈願。主催した同村の千明金造村長が「多くの人にミズバショウの花言葉である『美しい思い出』をつくってもらいたい」と述べた。

 19日の尾瀬ケ原は晴天に恵まれ、池塘(ちとう)に映り込んだ山々などの美しい景色を目にしたハイカーらは盛んにシャッターを切っていた。

 尾瀬国立公園は日光国立公園から独立して8月で10年となる。県、片品村などは節目の年を盛り上げ、尾瀬の環境などについて考えてもらおうと、県内外でPR事業を展開している。

◎湿原に白の輝き 木道を歩く

 尾瀬の山開きが行われた19日、県内外から尾瀬国立公園を訪れた人が例年より多く雪が残る中、足元を確かめながら歩を進めていた。

 尾瀬ケ原では、ハイカーが雪に覆われた池塘を眺めながら木道を歩いた。遠くでカッコウの鳴き声が響く中、残雪の至仏山や燧ケ岳を背景に写真を撮ったり、群生するミズバショウを観察していた。木道沿いにはキクザキイチゲの白や紫のかれんな花も。ミズバショウの見頃は今月末から6月上旬という。

 愛知県から訪れた前川芳輝さん(60)は「定年を迎え、時間ができたので初めて尾瀬に来た。雲一つない雪の尾瀬を楽しめた」と満足そうに話した。

 沼田署は山開きに合わせて、鳩待峠口などで登山指導と特殊詐欺の啓発活動をした。

最終更新:5/20(土) 6:00

上毛新聞