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もはやトヨタ系列内ではイノベーションは生まれない!?

5/20(土) 11:55配信

ニュースイッチ

主要部品メーカー、「必ず外の会社と組む」(アイシン精機)

 トヨタ自動車グループの部品メーカーが、自動運転などの開発で“系列”の枠を超えて他社と連携する。デンソーは東芝やNEC、NTTドコモなどと協業。ジェイテクトやトヨタ紡織などは同業他社との関係を強める。次世代車の開発領域は膨大で、部品の機能も高度化している。各社はシステムでの提案力を高めてトヨタ自動車以外にも売り込む考えで、将来のグループ再編につながる可能性もある。

 デンソーは人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)を活用したモノづくりなどの分野で東芝、NECとそれぞれ協業する。自動運転システムや工場向けのIoTなどを推進するデンソーにとって2社は「方向性が似ている」(有馬浩二社長)との認識を示す。

 自動運転の実現を見据え、同業同士で提携する例も出てきた。ジェイテクトは33・4%を出資する富士機工を完全子会社化する。両社で機動性を高め自動運転など次世代技術や生産の低コスト化に対応する狙いだ。トヨタ紡織は自動車シート事業でタチエスと業務提携。タチエス側から打診があったといい、石井克政トヨタ紡織社長は「将来を見据えた提携」と位置づける。

システム提案力を高めてトヨタ以外にも売り込む

 各社は単独でも自動運転向けシステムや部品を開発しており研究開発費は過去最高水準にある。

 それでも「半導体や素材、ソフトウエアでは他社に一日の長がある」(デンソーの松井靖常務役員)として、提携戦略を進める。アイシン精機の伊原保守社長も「今後は必ず外の会社と組む」と断言する。

 各社が提携戦略を加速する背景にはドイツのボッシュやコンチネンタル、ZFといったメガサプライヤーの攻勢もある。トヨタグループは強固な系列関係を誇ってきたが、グループのある幹部は「トヨタ自動車以外にシステムを提案するには他社との連携が不可欠だ」と話している。

最終更新:5/20(土) 11:59
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