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クールな熱男、ホークス上林 絶好調の雄星沈めた 「パワーピッチャーなので直球を仕留めようと」

5/20(土) 7:00配信

西日本スポーツ

 “絶賛売り出し中”の上林が決勝打を放った。防御率リーグトップの西武菊池から7回に勝ち越し二塁打。18日に規定打席に到達したばかりの21歳のバットマンが出身地埼玉で輝いた。こちらも5月絶好調のマッチには先制7号ソロが飛び出した。ホークスは菊池に対し、負けなしの10勝目。7回1失点のバンデンハークは4勝目を飾った。3連勝のホークスは、ロッテに敗れた首位楽天とのゲーム差を2とした。

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 クールに見えるだけで、中身はメラメラに熱い。売り出し中の21歳が、また大仕事をやってのけた。1-1で迎えた7回。1死三塁と勝ち越しの好機で、松田が空振り三振に倒れた直後だった。菊池が投じた1ボールからの2球目。甘く入ってきた直球を、上林が鋭いスイングで捉えた。右翼への決勝適時二塁打。リーグトップの防御率を誇る絶好調の左腕を沈め、チームに連勝をもたらした。

 「松田さんが三振してしまったけど『あーっ!』と悔しがっていて、熱いものを感じた。仕留められてよかった」

 18日にプロ4年目にして初めて規定打席に達した。現在の打率は3割2分2厘。数字的に見てもレギュラーとしての立場を確立させつつあるが、この日の一打は見えないものも示した価値あるものだった。3年目のブレークを期待された昨春のキャンプ。高い打撃技術は認められながらも、淡々と練習する姿が首脳陣の目には「覇気が感じられない」と映った。

 開幕前に2軍降格し、昨季はほぼファームで過ごした。元来、喜怒哀楽を前面に出すタイプではない。だが「いつも心の中では燃えているんです。今日みたいなチャンスの場面では特に」。内に秘めた闘志を、ここぞの一振りで示した。今後も外でガツガツと鼻息を荒くすることはないだろうが、クールなスタイルに異論を出させないほど打ちまくる覚悟だ。

 左腕にも、また嫌なイメージを植え付けた。菊池は試合前時点で防御率1・08を誇っていたが「そうなんですか? パワーピッチャーなので直球を仕留めようと思っていた」とサラリ。このカードは菊池から見て、入団から通算15試合で0勝10敗。ただでさえ苦手としている中で、昨季まで対戦のなかった上林に決勝打を浴びたことは菊池にとっては大きなショックだろう。

 4回にはデスパイネが三塁コーチと接触しアウトとなる“珍プレー”もあったが「ああいうことがあると嫌なムードになりそうだけど、上林が一掃してくれた」と、工藤監督も感謝しきりだ。球場の雰囲気をも変えるクールな男の一振りで、貯金は今季最多の11。首位楽天に2ゲーム差と迫った。

西日本スポーツ

最終更新:5/20(土) 7:00
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