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怖いもの見たさ、兵庫県立美術館でベルギー幻想絵画展

5/20(土) 8:00配信

Lmaga.jp

西ヨーロッパの十字路と呼ばれ、現在はEUの主要機関がおかれているベルギー。同地では中世末期から幻想絵画と呼ばれるジャンルが発達。その流れをたどる展覧会が、5月20日から「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)でおこなわれます。

【写真】ピーテル・ブリューゲル(父) [原画]/ピーテル・ファン・デル・ヘイデン [彫版]《魔術師ヘルモゲネスの転落》1565年 プランタン=モレトゥス博物館(アントワープ)蔵

第1章では、15~17世紀のフランドル美術を紹介。奇怪なイメージが満載の地獄図などで知られるヒエロニムス・ボスや、ピーテル・ブリューゲル(父)、ルーベンスなどの巨匠が描いた、ファンタジーとアレゴリー(寓意)があふれる世界を紹介します。第2章では、19世紀末から20世紀初頭の作家たちが登場。象徴主義を代表するフェリシアン・ロップス、フェルナン・クノップフ、レオン・スピリアールト、ガイコツや仮面の絵で知られるジェームズ・アンソールらの作品が見られます。最後の第3章は、20世紀以降です。シュルレアリスムのルネ・マグリットとポール・デルヴォー、詩人から美術家に転向したマルセル・ブロータス、昆虫を用いた作品などで知られるヤン・ファーブルなどが登場します。

展示総数は約120点。ベルギーを中心とした地域で脈々と受け継がれた奇想の系譜を、これだけまとめて見られる機会は滅多にありません。ファンはもちろん、怖いもの見たさの人も目が離せない話題の展覧会です。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:5/20(土) 8:00
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