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南シナ海問題、中比が直接協議の定例化で合意

読売新聞 5/20(土) 9:28配信

 【貴陽(中国貴州省)=中川孝之、台北=向井ゆう子】中国とフィリピンは19日、貴陽で南シナ海問題を巡って協議し、半年ごとの定例協議を開くことで合意した。

 報道発表によると、両国は、領有権を巡る紛争は、当事国が話し合いで解決するとの原則を確認した。

 中国の南シナ海での主権主張を否定した昨年7月の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)判決の後、両国の直接協議は初めて。中国には、フィリピンと協議する姿勢を示し、仲裁判決を「棚上げ」する狙いもある。

 協議には、両国の外交官と海洋当局者が出席した。中国の劉振民・外務次官は「(今回の協議を)海上協力の実現と、安全の土台としたい」と期待感を示した。

 終了後、フィリピン側代表のサンタロマナ駐中国大使は記者団に、「我々は敏感な問題にも触れた。これが協議の目的だ」と述べた。仲裁裁判のほか、中比が領有権を争うスカボロー礁の周辺などでのフィリピン漁民の権利などについて、フィリピンの立場を説明したという。同大使は、主権や海洋権益の立場の違いは「一夜では埋まらない」とも語った。

 南シナ海問題での直接協議は、昨年10月に中比の首脳間で合意していた。

最終更新:5/20(土) 9:44

読売新聞