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U-20日本代表MF堂安律の験担ぎ、チョコが“0個”になった時に…

5/20(土) 23:26配信

SOCCER KING

 チョコレートは残り7個。すべて食べ終わった時、MF堂安律(ガンバ大阪)は決勝のピッチに立っているということになる。

 験担ぎをするアスリートは少なくない。堂安もその1人だ。試合前にチョコレートを口にする。これを始めた今年の4月から上り調子になり、4月21日の大宮アルディージャ戦(明治安田生命J1第8節)で待ちに待ったプロ初ゴールを記録。続く同25日のアデレード・ユナイテッド戦(AFCチャンピオンズリーグ)、同30日の横浜F・マリノス戦(明治安田生命J1第9節)でもネットを揺らした。親族がビターチョコを差し入れたのがきっかけだったそうで、「初ゴールが取れたので、ちょっと続けていこうかなという感じ」と、今では手放せない相棒になっている。

 験担ぎとしての役割だけではなく、リラックス効果もあるようだ。「チョコを食べながら携帯を見たりして、試合前にリラックスができる」。そもそもチョコレートには「テオブロミン」という物質が含まれており、心を落ち着かせる効果が期待できるが、堂安にとっては試合前にゆったりとした時間を持つことが緊張緩和につながっているのかもしれない。

 いよいよ幕を開けるU-20ワールドカップ。力強いドリブルからのチャンスメイクや、精度の高いキックを武器にするレフティは、U-20日本代表のキープレーヤーだ。そんな18歳に世界も注目している。一部では、欧州クラブのスカウトが視察に訪れるという報道が出ているほどで、本人も「野心がない選手はいないと思う。ブレイクしてやろうという気持ちを持っている選手が集まってきている」と気合十分だ。

 直前合宿の初日には、「アジアでは(優勝して)これまでの歴史を超えたので、あとは世界の舞台で超えるだけ。優勝できるでしょ。多分」とケロッとした表情で語っていた堂安。初戦を翌日に控えても「案外、緊張していない」ようで、「すごくワクワクしています。どれだけできるのか楽しみ」と無邪気な笑顔を見せた。

 アジア最終予選(AFC U-19選手権)ではMVPに輝いたものの、「調子も良くなくて、ボールを失うシーンが多かった」と納得のいく出来ではなかった。だからこそ、今大会は「特長であるパスやドリブルで相手を翻弄したい。でも、まずはチームが勝つこと。守備で体を張ることはもちろん、勝つためにすべての面で貢献したい」と万全の状態で世界の壁に挑戦する。

 決勝の舞台まで残り6試合。7個目を口にした時、堂安の目の前にはどんな景色が広がっているのか。チョコレートを残さずに全部たいらげ、最も輝くメダルを手土産に日本へ帰りたい。

取材・文=高尾太恵子

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最終更新:5/21(日) 1:01
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