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コミー前FBI長官、議会証言へ-初外遊のトランプ大統領に圧力

Bloomberg 5/20(土) 10:13配信

トランプ米大統領が解任したコミー前連邦捜査局(FBI)長官が、昨年の大統領選挙にロシアが影響を与えた可能性を巡る捜査について、議会証言を行うことで合意した。就任後初めてとなる外遊に出発したトランプ大統領に対する圧力が一段と強まっている。

上院情報特別委員会のバー委員長(共和)とウォーナー副委員長(民主)は19日、コミー氏が同委員会で証言すると発表した。これより先、ワシントン・ポスト(WP)紙は事情に詳しい関係者の話として、大統領選でのトランプ陣営のロシアとの不透明な関係についての捜査で、大統領に近い上級アドバイザーの1人が参考人として特定されたと伝えた。

WPはホワイトハウスのこのアドバイザーの氏名を明示していない。水面下で進められていた捜査は加速しつつあり、捜査官らは事情聴取を進め、召喚状を発行するために大陪審に働き掛けているという。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙もこの日、匿名の米当局者が同紙に提供した会談要旨を引用し、トランプ大統領は5月10日にホワイトハウスの執務室でロシア当局者と会談した際、コミー氏について「狂った、本当にいかれた人物だ」と話していたと報じた。大統領はロシア側に、コミー氏解任で「重い圧力」が緩和されたと語ったという。

大統領の外遊に同行しているホワイトハウスのスパイサー報道官はこうした報道について、大統領専用機「エアフォースワン」からコメントを発表。NYTの記事を巡っては肯定も否定もせず、「ロシアの行動に関する捜査を目立たせ政治問題化することで、コミ-氏はロシアに対応し交渉するためのわれわれの能力に対して不必要な圧力を生み出した」と主張。

WPの報道については「大統領が先に言った通り、徹底的な捜査が選挙活動と外国の敵対勢力との間に共謀などなかったことを裏付けるだろう」と論じた。司法省は選挙戦でのロシア問題を捜査する特別検察官としてロバート・モラー元FBI長官を任命している。

中東・欧州歴訪を始めたトランプ大統領は、サウジアラビアのサルマン国王やイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長、フランスのマクロン新大統領らと会談するほか、ベルギーでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議とイタリアでの7カ国(G7)首脳会議に出席する。

原題:Comey Agrees to Testify to Senate as Trump’s Crisis Week Endures(抜粋)

Margaret Talev, Jennifer Jacobs

最終更新:5/20(土) 10:13

Bloomberg