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米財務長官:大手銀行の分割は「大きな誤り」-議会証言

Bloomberg 5/19(金) 9:15配信

ムニューシン米財務長官は18日、同国の大手銀行を分割することは「大きな誤りだ」と述べ、トランプ政権がウォール街の大規模再編を計画しているとの懸念を和らげた。

同長官は上院銀行委員会での公聴会で、「われわれは銀行と投資銀行の分離を支持しない」と発言。金融市場や米経済に「それは非常に大きな」影響を及ぼすだろうと語った。

トランプ大統領は数週間前に、分離が合理的かどうか政権で検討していると発言していた。一部当局者も、商業銀行と投資銀行の分離を定めた大恐慌時代のグラス・スティーガル法の最新版を議会通過させることを支持する考えを表明。内容は曖昧だったものの、金融業界では懸念が広がっていた。ただ、ムニューシン長官のこの日の発言を受け、業界の不安感は後退しそうだ。

1999年に撤廃されたグラス・スティーガル法を復活させるのは思い切った措置になるが、民主、共和両党議員の間では、銀行の巨大化で金融システムが危険にさらされる状況を防止する最善の方法になり得るとの意見もある。共和党は昨年7月に発表した政策綱領で同法の復活を求める方針を表明。ウォール街を声高に批判するエリザベス・ウォーレン上院議員(民主、マサチューセッツ州)もこの動きを支持していた。

ウォーレン議員は18日の公聴会で、ムニューシン長官の発言は従来の見解と矛盾し「不可解」と批判。なぜ同法の「21世紀版」を提唱していたのかと長官に尋ねたが、長官は「複雑な問題だ」と述べるにとどめ、詳細に触れなかった。長官はまた、政権が同法の一部を支持するものの、銀行を分割すれば市場の流動性を奪い、ほかの経済的な問題を突きつける恐れもあると指摘した。

原題:Breaking Up Big Banks Would Be ‘Huge Mistake,’ Mnuchin Says (3)(抜粋)

ムニューシン長官やウォーレン議員の見解を追加して更新します.

Robert Schmidt, Jesse Hamilton

最終更新:5/19(金) 12:09

Bloomberg