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みんなクルマも変わったけれど…集まろう! もとはルノー好きコミュニティの「ドイツ村オフ会」

5/21(日) 21:18配信

レスポンス

ドイツ村オフ会。「こうでなければならない」ということは何もないミーティングだ。このくらい緩やかな集いも珍しいのではないだろうか。

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クルマのミーティングというと読者はどういうものを思い描くだろうか。エントリーして、何か月も前から準備が大変。集まるクルマはどういうテーマで、どんな企画を盛り込むか。確かに楽しいようだが、家族がいたりするとなかなか参加しにくかったりするもの。

「ドイツ村オフ会」はもともと初代『トゥインゴ』をはじめとするルノー乗りのコミュニティのオフ会だった。しかし、結婚し家族が増え、乗っている車種も多種多様に。でも、年に一度、ゴールデンウィークが過ぎたころに千葉県の東京ドイツ村に出かけてのんびりしよう、というのがこの集いの趣旨である。21日、そのイベントに参加してきた。

東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)は、首都圏からもそれほど遠くなく、地元千葉在住のメンバーにとっても、ドライブが楽しめる距離にある、レジャー施設だ。レジャー施設となると大きな駐車場にクルマを置いて、子供の手を引いて大きな荷物を抱えて園内を移動させられる施設も少なくないが、ここは、広大な芝生の広場が広がっており、そのすぐ横までクルマを乗り入れることが可能なのである。そんなロケーションのため、小さな子供のいる参加者にも好評で、最近では、各メンバーの友人知人も参加し、子供たちが走り回る横で、クルマを並べて、自動車談議に花を咲かせている。

10時開始で集まると、まず記念撮影。そしてそのあと、クルマ好きのもとには何かと集まりやすい自動車関連グッズなどを分配する「じゃんけん大会」。子供も大人も一緒になってじゃんけんをして、勝った人から好きなものを選んで持ち帰るというもの。これが終わると幹事から「後は特に何もないので、のんびり過ごしましょう。お帰りになる方はお気をつけて」という挨拶があり、以降、特段凝ったコンテンツは何もなく、青々と初夏を告げる芝生に大の字になって、クルマの話、近況報告などを互いにしあっている。

「何よりのんびりできることが何より。実はなかなかこういう時間ってとれませんから」と主催者の一人は話す。フランス車、イタリア車は今でも多いが、ワゴンやスポーツカー、セダンなど、テーマ性はない。しかし「中心メンバーがかつてルノーに乗っていた」ということだけがトリガーになっているのだ。

今乗っているクルマは何か。確かにそれで共通項を見出して集うというのも楽しいものだ。しかし、カーライフはとりもなおさずライフの一部。ライフスタイルの中でクルマとのかかわり方、暮らしを共にする車種も変化して当然だ。ノーテーマのようでありながら、妙に「脈絡のないイベントというわけではない」このドイツ村オフ会。ただ何となくのんびりと過ごしているだけのようでありながら、割とオリジナルの結びつきが今も活きていて、そのうえでのんびりできることを楽しんでいる。

生活者の道具、アシ。ルノー車が提唱してきたクルマの価値感。そしてかなりマニアックな参加車もしっかり集まったりしている。車種的に何か希薄な内容なわけでもない。現に他の一般来場者も。横を通るたびにその珍しいクルマの一軍に釘付けになっていたほどだ。

ファンが傾倒するルノー車のキャラクターの神髄は、むしろ明確に生きているイベントのような気がして、単に居心地のいいだけのイベントではないところが興味深い。

《レスポンス 中込健太郎》

最終更新:5/21(日) 21:18
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