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拳四朗 百裂拳ばりの連打で判定勝ち 4団体ライトフライ級を日本人王者独占

5/21(日) 6:03配信

デイリースポーツ

 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(20日、有明コロシアム)

 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは、同級4位の拳四朗(25)=BMB=が、王者のガニガン・ロペス(メキシコ)に2-0の判定で勝った。名古屋市で行われたWBO世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者の田中恒成(21)=畑中=が、同級1位のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を3-0の判定で退け初防衛。日本のジム所属の男子世界王者は、史上最多に並ぶ12人。ライトフライ級は主要4団体の王者が全て日本人となった。

 新王者は父の背中に回り、緑のベルトを優しく腰に巻いた。拳四朗が僅差判定を制し、親子の夢が結実した。「お父さんのためというのが大きい」と戦う理由を語っていた。現役時代、手にすることができなかった世界のベルトを贈られた元日本ミドル級王者の父・永(ひさし)氏は「今日が私の引退日です」と感慨深げに語った。

 初対戦のサウスポーに戸惑い「悩みながら戦った」。8回終了時の公開採点では3-0とリードしたが、最終12ラウンドは「行くしかない」と足を止めて打ち合い“百裂拳”ばりに相手ボディーを連打。「楽しかった。『やってるねー』という感じ」と笑わせた。勝ち名乗りを受け、トレードマークのピースサインで喜びを表現した。

 色白の童顔だが、日本酒好きという一面も持ち合わせる。お気に入りの銘柄は「水芭蕉」と「やまとしずく」だという。公の場では「お父さん」と呼ぶが普段は「パパ」。リング上では素に戻って「パパ、親孝行できたと思う」と呼び掛けた。

 京都のジムから初の世界王者が誕生し、主要4団体のライトフライ級は日本人王者で独占された。今後は指名試合2試合が課されており、日本人同士の統一戦は先の話となる。試合後の会見では、ドーピング検査で脱いだトランクスを前後逆にはいて現れる天然ぶり。「負けないチャンピオンになりたい。勝ち続けます」とベビーフェースでほほ笑んだ。