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日活をやめて、FF初の実写ドラマを手掛けたプロデューサーの話

5/21(日) 19:18配信

シネマトゥデイ

 「ファイナルファンタジー」(以下FF)シリーズにおける初の実写ドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」を企画・プロデュースしている渋谷恒一氏。もともと渋谷氏は映画会社の日活に所属し、福田雄一監督の初長編映画『大洗にも星はふるなり』なども手掛けてきた人物でもあった。しかし、本ドラマを作ろうと思い立った時には、彼は映画・ドラマ業界とは全く関係ない職種に就いていた。彼の挑戦は、まさしくゼロからのスタートだった。

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◆FFを実写で作れるのは、きっとこの方法だと思った

 以前は日活の編成部長を務めていた渋谷氏。今では福田組としておなじみのムロツヨシや佐藤二朗を、福田監督と相談し起用したというエピソードも持つ。だが紆余曲折の末編成部長からはずれ、さらに大病を患ったことから「いつ死ぬかもしれない状況で、このままここにいていいのだろうか。新しいことを何か始めたい」と日活をやめて、何もツテのないゲーム業界に入った。それから現在勤めているゲーム会社の営業担当者として働き始めた。

 そして会社の共有掲示板で、同ドラマの原作にあたるゲームプレイブログ「一撃確殺SS日記」の存在を知る。オンラインゲームで、実の息子であることを隠して父親に接するプレイヤーがつづるリアルとゲームが入り混じる物語の面白さ。FFシリーズはFF1を発売日からプレイしていたという渋谷氏は「ニコニコ動画やYouTubeとかのゲーム実況を含めて、ゲームをプレイして楽しむ側の人を見て楽しむという文化ができている気がしていまして。まさにプレイヤーブログを読んでいて『これだ!』と思ったんですよね。FFを実写ドラマで作るって、僕にとってはこの方法なんじゃないかと思ったんです」と振り返る。

 “美しいCGのキャラクター”映像をそのまま実写で作るのでなく、FFというゲーム体験を現実世界のプレイヤーを通して描く。「FFの世界観を映像化して観てみたいという気持ちは、みんなどこかで持っていると思うんです。その瞬間にプレイヤーの姿を描くということこそが、FFを映像化するアプローチとしてあり得るんじゃないかと思ったんです」。思い立ったが吉日と、すぐにブログの原作者であるマイディー氏にメールした渋谷氏。そのメールをした週末に「ファイナルファンタジーXIV」のソフトを購入し、ゲームの世界観を自らも体験していった。

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最終更新:5/23(火) 22:48
シネマトゥデイ