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退職後に病、再び教壇へ 元福島高校長が視覚障害体験語る

5/21(日) 12:48配信

福島民報

 天命に従い「第二の教壇」に-。福島高校長などを務め、退職後に目を患った斎藤和也さん(76)=福島市=は県内の高校で講演活動を続ける。視覚障害者となり当たり前のことができなくなった経験から、当事者だからこそ教えられることがあると再び教壇に立つ決意をした。31日には母校でもある福島高で講演する。「不自由だけど不幸ではない」。高校生に熱い思いを伝えていく。
 講演会は「私の人生はダブルヘッダー」がテーマ。目に障害がなく生きた約70年を第1試合、障害を患った人生を第2試合として、健常者と障害者が共に生きることの大切さを伝えるつもりだ。「『人事を尽くして天命を待つ』ではなく『天命を待って人事を尽くす』」が座右の銘。「人生では、さまざまな課題や試練が与えられる。その天命に従いながら、自身ができることをできる時に」。強い信念を胸に、これからも講演を続ける。
 福島市身体障がい者福祉協会の佐藤邦男会長(79)は「視覚障害者として日々の生活に苦労があるなかで、健常者に発信する活動はなかなかできない。教員としての経験があるからこそ、前向きに取り組めるのではないか」と語った。

福島民報社

最終更新:5/21(日) 12:59
福島民報