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悲しきかな、クルマ離れ。それでもクルマ文化は引き継がれる

5/21(日) 21:20配信

投信1

「クルマ好き」という言葉をとんと聞かなくなった昨今。とりわけ「若者のクルマ離れ」が自動車業界にとっては将来への懸念材料の一つになってきているらしい。いや、むしろこの日本の社会全体で、クルマに対しての関心が薄くなっているのを感じる。

コンビニで痛感する自動車雑誌の地位低下

そのいい例が、クルマ関係の書籍の減少。クルマに限らず書籍全体のボリュームも縮小傾向にあるのかもしれないが、クルマをいわゆる「趣味」のカテゴリーとして捉えるならば、それぞれの趣味の隆盛を推し量る「雑誌」の種類で見ても、他の趣味に対して相対的にマイナー化の傾向が見て取れる。

クルマ好きの私がその悲しい現実を痛感するのは、コンビニエンスストアに行ったとき。コンビニの商品陳列を決めるマーケティングは大したもので、特にお目当ての雑誌を買い求めるつもりもないのに、なぜだか足は雑誌コーナーへと向かってしまう。

まさに彼らの意図する導線どおりに、何も考えずに雑誌コーナーへ歩いてしまう私に対し、「余計なもの買わないでよ!」と我が女房の先を見越した鋭い声が背後から飛んでくる。

ひと昔前ならば自ら探すまでもなく、クルマ雑誌のほうから私を見つけてくれるかのように、競合雑誌が隣り合わせで並びあう「魅惑のコーナー」というものが存在していた。

もちろん新車を買うあてなどあるわけないのに、各メーカーが発表する新型車のインプレッションやスクープの見出しに誘われ、“中身はおうちに帰ってからのお楽しみ♪ ”と、カゴの中にそれを放り込んでから本来のお目当てであった「アイスキャンデーのオトナ買い」をすべく、店内奥へと足を進ませていたものだ。

それが今ではどうだろう・・・クルマ関係の雑誌はあっても最下段。腕をまっすぐ伸ばした高さの棚には、美味しいもの特集の地域情報誌、コミュニケーション上達を促す指南書、オトナ買いに代表される、いわゆる無計画な消費を戒め貯蓄への努力を訴えかけるプチ経済雑誌・・・。

もはや私に予定外の購買意欲を起こさせる雑誌は皆無の、なんとも悲しい現状なのである。こうした身近なところでクルマの情報を目にする機会が減ったのも、若者のクルマ離れが進む一因なのかもしれない。それとも若者のクルマ離れが進んだからクルマ雑誌の扱いが低くなっているのだろうか。

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最終更新:5/21(日) 21:40
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