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親を亡くした子たちのために。母の日と父の日の本当の意味、知っていますか?

5/21(日) 7:13配信

BuzzFeed Japan

5月14日は、母の日だった。そして6月18日は、父の日だ。自分たちの親への日頃の感謝を伝える日。赤いカーネーションなどの贈り物を送ろうと、街は華やぐ。生きている子から、生きている両親へーー。そう捉えられがちなこの二つの記念日。本当の「母の日」と「父の日」の意味は少しだけ違う。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

はじまりは、亡き母と父を悼む日として

「そもそも母の日は、母親を亡くした女の子が、感謝の気持ちを伝えるために始めたことがきっかけだったんです」

そうBuzzFeed Newsの取材に話すのは、死別を経験した人たちが必要なサポートを受けられるために活動する社団法人「リヴオン」代表理事の尾角光美さん(33)だ。

母の日が始まったのは1908年のこと。アメリカ・フィラデルフィアの教会で、ある女性が「亡き母を追悼したい」と、母親の好きだった白いカーネーションを配ったのがきっかけだとされている。今年で、110年目になる。

父の日も、その流れを引き継いでいる。母親を亡くし、父親に男手一つで育てられた女性が発案者。父を亡くしたのちに「母の日」の存在を知り、1909年から始めのだという。

「このことを知ったとき、思ったんです。『私たちも主役じゃないか』って。生きている子と、生きている母親だけが何かをする日だというわけじゃなかったんだと」

由来を説明してくれた尾角さんがそう語るのは、自身も母親を自死で亡くしているからだ。

母親が亡くなったのは、自身が浪人生だった2003年。母の日に初めてプレゼントを渡した、10ヶ月後のことだった。

レストランでバイトをして貯めたお金で買った「大人っぽい、ハンドバッグ」だったという。自死したとき、母親はそのバッグを持っていた。

尾角さんは言う。

「それ以来、母の日は自分には関係ないものだと思っていたんです。ただ、その日に傷つくということはありませんでした。だって、友達と話していて母親の話題が出るたび、日々傷ついていたから」

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最終更新:5/21(日) 11:02
BuzzFeed Japan