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どこまで喋って大丈夫?井上公造流タレントとの付き合い方

5/21(日) 0:00配信

ニッポン放送「しゃベル」

世間を賑わせたニュース、納得のいかないニュースの真相をとことん追求するニッポン放送『須田慎一郎のニュースアウトサイダー』。芸能リポーターの井上公造氏を迎えて取材の裏側を聞いた。

事務所やタレントと、ジャーナリストの付き合い

須田)取材をしていると、昔と今を比べると、なかなかお金を掛けられなくなった。メディアとか媒体とか、放送局も含めて、要するにお金がなくなってきてしまっているワケじゃないですか。

井上)はい。これはやっぱり厳しいですよね。取材はお金がかかります。かつて、週刊誌の記者というのは大体1週間に取材費30万~50万円くらい貰えていました。もちろん取材に使うんですよ? 僕らが年末年始、正月のハワイに取材に行くのも、大体ディレクターはキャッシュ(現金)で200万持って行っていました。

須田)ええっ!

東島)そうですか……!

井上)今は多分、30万とか、そんなものですよ。全然違います。

須田)これ、おそらくラジオを聴いている人も、こんなことを思っていると思うのですが……ちょっと話を変えますけど、怒らないで聞いてね? 井上さん。

井上)全然良いですよ。

須田)見ている人は、芸能レポーター、芸能ジャーナリズムというのは、「芸能事務所とか芸能人となぁなぁでやってるんじゃないの?」と。要するに「スキャンダルが分かっても、スクープがあっても、手心を加えたり握りつぶしたりするのでは?」という見方もあるのですけれど。これはどうなのでしょう。

井上)これはですね、まず僕は細かいことを言うと、自分はある程度名前が知られてから、事務所から「このネタはやらないでくれ」と言われたことは1度もないです。本当にないです。本当にないのですが、「やっちゃいけない空気」がテレビ局のスタッフから感じることは何度もあります。それが「圧力」なのか、今流行りの「忖度」なのか。それは僕には本当に分からないです。でも、直接言われたことは1度もないです。それで、僕のウラの取り方というのは、どうするのかというと、僕は事務所の人ともありますが、タレント本人とやり取りすることが多いです。それで、こちらの用件を言い、「どこまで喋っても大丈夫?」と聞きます。それで、「勘弁して下さい」、「いや、10のうち、10-0はダメだよ? どこまで喋ろうか」いろいろある。「ちょっとそれはジャーナリズムとしておかしい」と言う声があるのは分かりますよ。ただ、最近タレントに対してコンプライアンスを求めすぎるのです。それで、あまり潰しすぎるとスターがいなくなる。今は潰しすぎているのですよ。スターがいない。スターがいなければ僕らも商売にならない。だって、聞いたこともないタレントのスキャンダルなんて、どうでも良いじゃないですか。だから、10の事実を知っていて、10全部をやったら、この人のタレント生命が潰れるのだったら、僕は潰したくないのです。だから、自己弁護に聞こえるかもしれないけれど、これは本音です。

須田)それはどうなのですか? いま話を聞いていると、業界の繁栄みたいに聞こえるけれど、逆に言えば井上さんの「愛」を感じない?

東島)そうですね。何だか「こういう井上さんだから、みんなきっと話すんだろうな」と思っちゃいました。

井上)だから、連絡先とかを教えてくれるというのは、少し信じてくれているのだろうなと思いますが、でも、ありますよ? 離婚の相談に来て弁護士さんと相談したタレントさんは何人もいるし。離婚届にサインしたことのもあります。証人として。でもそれは喋っていませんからね。それはそれで、でもいろいろなところで……まあ、駆け引きもありますし、その後何かで役立つこともあるし。だって、すべて事実を表面化したら、みんなハッピーとは限らないわけですよね。

須田)それは当然そうなのですよ。僕も政治経済の分野でジャーナリストをやっていますが、全部を書いているわけではないですから。

井上)絶対そうですよね。

須田)そうですよね。やはり「ギリギリのところで勝負しよう!」というね。「All or Nothing」、0か100かでは無くて、というところがあるのですよね。

井上)そのギリギリのタイトロープをどこまでいけるかというのが、人間関係ですよ。もうそれがあまりにも向こうよりのことを言われたら、その人間関係は成立しないです。

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