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SF大作『AKIRA』の脳に響くハイパーソニック・サウンド!・3

5/21(日) 12:30配信

Stereo Sound ONLINE

エントリークラスの最新AVアンプ、ヤマハ「RX-V583」でも視聴した!

オーディオビジュアル方面で活躍中の、アニメが大好きなライター鳥居一豊さんがお届けする、Stereo Sound ONLINEの連載「アニメノヲト」。ここでは『AKIRA』のその3をお届けする。(Stereo Sound ONLINE編集部)



【今回のヲトアニメ】
『AKIRA』BD-ROM(NBCユニバーサル、GNXA-1005)
・1988年日本・2011年発売・本編:124分
・カラー(1.78:1)
・ドルビートゥルーHD5.1ch、192kHz/24bit
(C)1988マッシュルーム/アキラ製作委員会

※視聴取材には、2009年にバンダイビジュアルから発売されたソフトを使用いています(写真)



 今回は、これからホームシアターを始めたいと思っている初心者に役立つように、ヤマハのエントリークラスのAVアンプ、RX-V583(実売価格5万5000円)でもそのサウンドを体験してみた。

 手頃な価格のモデルだが、音の充実度は昨年モデルをはるかに上回っており、大太鼓の力感たっぷりの音や低音の響きは合格点。迫力だけでなく、細やかな情報量が多く、192kHz/24bitの音質の良さもしっかりと再現していた。音の良いアニメを本格的なサラウンドで楽しみたいという人に、おススメしたいモデルである。

 BDパッケージが誕生して11年が経った現在でも、最高レベルの音質と音響を楽しめる本BD盤は、音の良いアニメの頂点と言いたくなる。映像も音楽も、あらゆる要素が「凄い」のだが、それらが調和して「凄い作品」という一言に収斂されている完成度の高さは、見事としか言えない。評価も文句なしの満点、最高評価を付けたい。未見のアニメファン、特に若者には、ぜひとも見て(聴いて)欲しい作品だ。


【この作品の音質評価(最高★5個)】

迫力  :★★★★★(爆)
ヴォイス:★★★★★(魂)
音楽  :★★★★★
空間  :★★★★★
吃驚  :★★★★★

<評価項目のポイント>
■迫力:音の大小の幅(ダイナミックレンジ)が広いなど、迫力ある音かどうかを採点。低音がたっぷり含まれたものは(爆)が付く
■ヴォイス:声の再現を採点。明瞭度や力強さという音質的側面はもちろん、声優たちの演技の上手さや熱気なども加点要素。声優の演技や声の迫力にうならされたものには(魂)を付加する
■音楽:作品で使われる劇伴(BGM)の音質、音楽としての良さを採点。オーケストラによる録音などとなると高評価
■空間:サラウンド作品ならば空間感や移動感、ステレオ作品ならば音場感を採点。その作品世界独特の雰囲気が感じられるかが要点
■吃驚:音に関する大胆な演出、意外な効果音の使用など、斬新さを感じる音の仕掛けを評価。面白い挑戦があるかどうかをチェック


【コラム:春夏アニメの新作は、コレに注目!】

 今期アニメも力作が揃っているのだが、『クラシカロイド』(NHK Eテレ、毎週土曜日深夜0時~再放送中)が面白くて仕方がない。昨年10月の本放送は見逃してしまったが、大人気のため早くも再放送してくれたのだ。うれしい。作品はなかなかにカオスな内容なのだが、クラシック音楽の偉人の変な部分がクローズアップされたキャラクター造形がユニーク。

 注目は当然ながら、クラシックのさまざまな楽曲を布袋寅泰、tofubeats、浅倉大介、EHAMIC、つんく♂ら現代のアーティストが編曲した「ムジーク」。いずれも大胆なアレンジで名曲を見事に蘇らせている。テーマ曲や挿入歌を収録したCDなども発売されており、クラシック音楽好きはもちろん、クラシックに興味がない人にもぜひ聴いてほしい名曲揃いとなっている。10月からは第2期の放映も決定しているので、未見の人はチェックしておこう。


【鳥居一豊(Kazutoyo Torii)】
雑誌の編集を経てフリーランスとなる。AVはもとより、PCオーディオやヘッドホン、また各種ガジェットの造詣も深く、さまざまな分野で執筆している。自らが設計から携わった自慢のシアター空間「架空劇場」は、ドルビーアトモスやDTS:X再生にも対応する「6.2.4」構成。最高の映像と音を求め、日々進化し続けている。大のアニメ好きでもあり、深夜アニメのエアチェックは怠らない。

Stereo Sound ONLINE / 伊藤隆剛

最終更新:5/23(火) 17:36
Stereo Sound ONLINE