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DMM会長「新規事業は“人ありき”。“アイデア”は役に立たない」

5/21(日) 11:30配信

TOKYO FM+

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。5月14日の放送ではDMM.com会長の亀山敬司さんをゲストにお迎えしました。FXやオンライン英会話等、多彩な事業を展開している企業の“人の見極め方”について伺いました。

高須:人の“ここだけは見てる”って部分はありますか?

亀山:みんな、良いことは言いに来るんだよね。「売れています!」とかね。でも悪いときほど報告が来なくなるんだよ(笑)。要は失敗するのは能力が無いだけなのに、それを隠したがるんだよね。「これは無理です」とか「予定より悪いです」とか、悪いことは早目に報告しないと手が打てないからね。

高須:ちゃんと言える人ということですね。

亀山:そうしていかないと、信用を失うよと。隠すヤツは信用しないから。そこは言うかな。

高須:人をとるのは直感だけですか?「コイツ面白いこと言ってるな」と。

亀山:英会話の場合は、「寿司アカデミーをやりたい」って言って入ってきたんです。でも調べてみたら寿司アカデミーは儲からないんでやめたいと。それで次に英会話をやりたいと言って来たので、「じゃあそれをやれよ」と。どっちかというと、やめたいと言ってきたのがすごいと思ったわけ。それで入社したのに、下手したらクビになるかもしれないでしょ? それで「コイツが言うなら信用しよう」と。

中村:では新規事業の時は“人ありき”なのですか?

亀山:そうですね。アイデアはあんまり役に立たないよね。

高須・中村:ええ~っ!!

亀山:英会話なんてパクリだからね(笑)。もともとそんな会社あったから。

高須:(笑)。

亀山:パクリのほうがうまくいくんだよね。もちろんオリジナルのものもあるけど、どちらにしてもやり切れそうな人かが大事ですね。やれること込みで来てくれないと。

高須:突破力ということですね。テレビ局のあるプロデューサーから聞いたんですけど、すごい人気者の……例えばビートたけしさんみたいな人とちょっと流行ってきた若手のぽっと出の人が、たまたまスケジュールが重なった日があったんですって。ダブルブッキングということですね。それで普通の人ならたけしさんをとると。たけしさんのスケジュールをいただいているから。それで若手のほうに何か理由をつけて断るだろうと。

亀山:うん。

高須:でも断って心にぶっ刺さるのは若手のほうだと。たけしさんに理由をお話ししてお断りしたら、「わかった」と理解してくれると思うんですけど、若手を断ったら一生出会いのミスを思ってしまうかもしれない。だから若手のほうをとるようにしてるってそのプロデューサーが言ってたんです。なるほどなと思って。だからどっちをとるとなったら、弱いほうを選んだほうがいいんですよ。強い人は理解してくれるから。弱い人は理解できなくて、それをきっかけに逃げていくというか関係が希薄になるから。

亀山:なんかわかるような気がするな。でもたけしさんならそうかもしれないけど、別の大御所ならそうはならないかもしれないよね(笑)。そこは読み取らないといけないね。

高須:たけしさんだから、わかってもらえるということですもんね。

亀山:俺の場合は、「急がないけどこれやっといて」って言うと「会長の命令だ」って急いでやるヤツがいるわけよ。それで下のヤツに聞くと、「理由は知らないけど会長からの案件だ」ということで急いだらしいんだよね。だからそういうときには俺の名前を使うなと。
昔からウチにいるヤツは、俺を優先しないの。というか勝手に俺の部屋に入ってタバコを吸ってたりするの(笑)。なめてるわけよ(笑)。でもこれはある意味信頼関係で、「これくらいは許すだろう」と思っているわけ。むしろ、他の会社から来た人間のほうが「とは言いましても……!」ってなる。よっぽど前の会社でプレッシャーがあったんじゃないかなって思うよね。その人というか組織の責任だよね。組織の上の人間が了見狭いとか「なんで俺が先じゃないんだ!」とか言い出すと、やっぱり全体がそうなるね。

高須:なるほどね。

(TOKYO FMの番組「空想メディア」2017年5月14日放送より)

最終更新:5/21(日) 11:30
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