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作業現場の熱中症対策品、ちょっとしたアイデアから最新IoTまで

5/21(日) 14:52配信

ニュースイッチ

ヘルメット内に保冷剤を装着

 日本列島は21日、ほぼ全国的に朝から晴れて気温が上昇、30度を超える地域が続出した。早くも夏到来を思わせる気候で、休み明けからの仕事で、労働現場における熱中症対策にも万全を期したいところ。

 原因になりやすいヘルメットや作業着でも新製品が続々登場している。山本縫製工場(香川県坂出市)は、作業用ヘルメット内部に保冷剤を装着できる布製保冷剤ケース「冷える!メイト=写真」を発売した。熱中症対策に有効としている。消費税抜きの価格はケースと保冷剤5本のセットで2600円。

 ヘルメット内側の頭頂部にある樹脂製の着装体とヘルメット本体の空間に取り付ける。棒状の保冷剤はヘルメット内部の丸みにそって固定。保冷効果は約2時間持続し、繰り返し使用できる。

 ケース芯材には綿の7倍の吸水性を持つ特殊吸水繊維素材を、表面には速乾性が高い繊維を採用。汗や結露を吸収し、さらりとした肌触りを持続する。

 またトーヨーセフティー(兵庫県三木市)は送風機を内蔵したヘルメット「ウィンディーヘルメット」を6月1日に発売する。後部に内蔵したファンモーターが外気を取り込む一方で、こもった熱気を排気して内部を快適に保つ。建設現場や工場などでの熱中症など暑さ対策に対応した。単3アルカリ乾電池3本で10時間使用できる。ABS樹脂製で重量は567グラム。市場想定価格は1万円前後。初年度5000個の販売を見込んでいる。

クラボウなどがスマート作業着開発へ

 クラボウは、建設業・運送業向けに熱中症予防対策用のスマート衣料「Smartfit(スマートフィット)」と、熱中症リスク管理システムを開発する。大阪大学、信州大学、日本気象協会と共同で着手する。今月から大手建設・運送会社と協力して200人規模のモニター調査を実施し、2018年度中に商品化を目指す。

 スマートフィットには心拍センサーなどを備え付け、作業者の生体情報を取得する。これらの情報を当日の気象情報や各地域の緊急搬送情報を組み合わせて解析し、熱中症のリスクを予測する。

 解析結果は現場管理責任者や作業者個人に携帯端末を通じてリアルタイムに伝達。熱中症の兆候が見られた場合は作業者や管理者に警告する。屋内外、気象条件など作業者が位置する環境に応じて個別的に熱中症リスクの評価が行える。

 心拍センサーやIoT(モノのインターネット)プラットフォームの構築はユニオンツールが取り組むという。

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最終更新:5/21(日) 14:52
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