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【スーパーGT】オートポリス決勝レポートGT500:36号車レクサス大波乱のレースを勝ち抜く

5/21(日) 16:55配信

motorsport.com 日本版

 スーパーGT第3戦オートポリスは大波乱のレースとなり、#36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)がオーバーテイクに次ぐオーバーテイクを見せ、トップチェッカーを受けた。

【写真】ホンダNSX-GT勢は、復活の兆しを見せ、2位と3位に入った

 大波乱となった第3戦オートポリスは決勝前から波乱が始まった。予選日からライバルを凌ぐ速さをみせていたNSX-GT勢だが、決勝前の20分ウォームアップで#8 ARTA NSX-GTがストップ。1コーナーを過ぎたところでマシンを止めてしまった。開幕戦でNSX全車を襲ったトラブルと同じ症状が発生したとのことで、チームはスタート時間までに交換可能な周辺部品を交換し、レースに臨んだ。

 スタートでは順当に#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)がトップで1コーナーへ。4周目には早くも6秒の差を広げ、独走状態を築こうとするが、6周目に#8 ARTA NSX-GT(小林崇志)が最終コーナーでスピンしたところに、#31 TOYOTA PRIUS apr GT(久保凜太郎)が避けきれずクラッシュ。2台がコース上に立ち往生し、セーフティカーが出動した。

 幸い乗っていたドライバーは無事だったが、コース上にオイルが出たため、その処理に時間を要し、13周終わりまでセーフティカー先導状態が続いた。

 ここまで6秒のリードを築いていた山本にとっては、その差がゼロになってしまい、またリードを広げなければいけない展開になってしまう。

 レースが再開されると、中団グループで15周目の3コーナーでは#6 WAKO’S 4CR LC500のアンドレア・カルダレッリと#36 au TOM’S LC500のジェームス・ロシターがサイド・バイ・サイドのバトル。コーナリング中に2台が接触し、カルダレッリがスピンしかけるが、なんとかこらえて大きなポジションダウンは防いだ。

 今回、#36 au TOM’S LC500はウエイトが軽いこともあり、その翌周には5番手に上がると、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTも19周目1コーナーでパスし4番手に浮上した。

 20周を過ぎると開幕戦から好調のレクサス勢がいよいよ本領を発揮し始める。21周目に#1 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが、#46 S Road CRAFTSPORT GT-Rの本山哲を1コーナーでパスし2番手へ。続いて第2ヘアピンで#36 au TOM’S LC500のロシターも本山を抜き3番手へ浮上する。まだ燃料リストリクターが付いていない2台のLC500が、トップを快走する山本に迫っていく。

 GT300との混走で山本のペースが伸びなかったこともあり、トップ3台が接近。しかし、山本が勝負どころでしっかり堪え、トップを死守していった。一方、ロシターは32周目にコバライネンを抜き2番手に浮上した。

 33周を終えて、#100 RAYBRIG NSX-GTと#1 DENSO KOBELCO LC500がピットイン。#1 DENSO KOBELCO LC500は37秒と素早いピット作業でコースに復帰するが、#100 RAYBRIG NSX-GTは41秒かかってしまい逆転を許してしまった。

 これで暫定トップに立った#36 au TOM’S LC500は35周を終えたところでピットイン。中嶋一貴に交代し、トップでコースに復帰した。#1 DENSO KOBELCO SARD LC500の平手晃平が背後に迫るが、しっかりタイヤを温めて、トップを死守した。

 レクサス2台が先行していく中、3番手を走る#100 RAYBRIG NSX-GTの伊沢拓也のペースが伸びず、後方から迫られる展開に。残り20周を切る頃には8番手の#37 Keeper TOM’S LC500(平川亮)まで6台が接近する激戦となった。

 またしてもレクサス同士のトップ争いとなった今回のレースだが、残り14周でまさかの展開が待ち受けていた。

 コース後半の複合コーナーで#1 DENSO KOBELCO LC500の平手が#36 au TOM’S LC500の中嶋一貴のインに飛び込むが、接触。平手はスピンを喫し、そのままコース脇にマシンを止めリタイアとなってしまった。一方の中嶋一貴も、右フロントにダメージを受けての走行となった。

 また後方での争いも白熱。昨日のクラッシュもありピットスタートとなった#17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大が着実に追い上げ、53周目に伊沢の背後へ。1コーナーでアウトから並んでいく。伊沢も3コーナーまで粘ったが、塚越がわずかに上回りオーバーテイクを果たした。

 後半は、ペースが伸び悩み苦しんでいた伊沢。残り10周を切ってからは、#46 S Road CRAFTSPORT GT-Rの千代勝正が背後に迫ってきたが、なんとかしのぎ切ってポジションをキープした。

 結局、中嶋一貴が最後までリードを保ちチェッカーフラッグ。#36 au TOM’S LC500が今季初優勝を飾った。2位には#17 KEIHIN NSX-GTが入ったが、燃料をギリギリまで削っての走行だったのか、最終ラップはペースがおち、なんとか2位を確保したという状況。3位には最後までの激闘を守り抜いた#100 RAYBRIG NSX-GTが入った。

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