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【スーパーGT】トラブル抱えながらも勝利の25号車VivaC、松井孝允「事前にトラブル対策をしたからこその優勝」/第3戦オートポリス

5/21(日) 20:36配信

motorsport.com 日本版

 スーパーGT第3戦オートポリス、GT300クラスは#25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)がポール・トゥ・ウィンを飾った。

【写真】GT300クラスで優勝を果たした#25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)

 とはいえ、2位の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)とはわずか0.091秒差。フィニッシュラインでは完全に横並びとなる辛勝だった。

 スタートを担当した山下も、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの予想以上の速さに苦しめられたようだ。

「もう少し楽にスバルとの差を広げられるかと思ったんですけど、自分的に結構良いタイムを出しているにもかかわらず、スバルはすごくついてきて、結構ギャップを作るのに苦労しました」と山下は自分の走りを振り返った。

「後半は向こうの方が良さそうでしたけど、GT500クラスとの絡みでギャップをだいぶ作れたので、その時にピットに入って松井選手にバトンを渡しました」

「その後は松井選手の素晴らしい走りで、本当に僅差で勝ったのでチームもドライバーもギリギリのところを行ったのかなと思います」と、チームと後半スティントを担当した松井の走りを褒め称えた。

 その松井は「期待としては後ろをちぎってくれるかなと思ってたんですけど」と冗談を飛ばしながら、マシンがレース終盤にトラブルを抱えていたことを明かした。

「タイヤを換えた後半、僕の方がウォームアップは早かったので(61号車の)前に出られました」と、松井は語った。

「途中、タイヤ交換のタイム差で55号車(#55 ARTA BMW M6 GT3)が前にいたんですけど、それは速いところで抜けるという自信もあったので問題なかったです」

「最後、クルマにトラブルがあって(スバルの)井口卓人選手が迫ってきていたのはわかっていたので、残り周回と自分のクルマのコンディションを考えて走りました」

 そのトラブルとは、燃料ポンプの故障。しかし、チームは事前にその対策を施してきていたという。

「片側の燃料ポンプが多分壊れてしまって、左コーナーを曲がっている時に症状が出ました」と松井は説明した。

「ドライバー側でできるだけのことはやろうと思っていたんですけど、できることはなくて症状がどんどん酷くなっていきました」

「両方の燃料ポンプを使う上で上手く機能させるという部分で、工場で対策をしてきたのでガス欠になるという心配はなかったです」

「その対策をしてきていなかったら、今回こういう結果にはならなかったので、本当に良かったなと思います」

 今回の勝利で、前戦富士で優勝した#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)と並んでランキングトップとなった#25 VivaC 86 MC。次戦のスポーツランドSUGOは7月末となり、6月はSUGOと鈴鹿でテストが行われる。

 松井は「SUGOはJAF-GTが得意としているサーキットです。とにかくそこで獲らないと後半、富士と鈴鹿が控えていてチャンピオンシップも厳しいと思います。JAFやGT3っていうよりはとにかく獲れるところでポイントを獲っていかないと、今のGT300はチャンピオンを獲れないので、もちろんその準備をテストでもしますし、次のSUGOはしっかりと獲っていきたいなと思います」と意気込みを語った。

 山下は「GT300はJAF-GTとGT3で、得意なサーキットがあるとかないとか言われます。確かに今回オートポリスはJAF勢が有利らしく、それについて不満を持っていたドライバーもいたようですが、そういうドライバーに負けないように頑張ります」と、力強い一言で会見を締めくくった。

松本和己