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流れ悪い小林、平手の2度の接触、表彰台逃した千代……スーパーGTオートポリス戦の悔しい面々

5/21(日) 22:47配信

オートスポーツweb

 トップ争い、表彰台を懸けた戦い、そして中盤の入賞圏内での争いと各所でバトルが満載だったスーパーGT第3戦オートポリスのGT500。ここでは見せ場を作ったものの、悔しい結果に終わってしまった面々たちのコメントをもとに、その当時の状況を振り返る。

【写真】トップ争いとその後のGT300との接触で、左フロントサスペンションが折れてしまったDENSO LC500

 まずはARTA NSX-GTの小林崇志。今回の上位有力候補でありながら予選ではアタックタイミングを逃してまさかの14番手。さらにマシンはウォームアップ走行時に電気系のトラブルでコース上にストップしてしまい、グリッドに付けずにピットスタート。極めつけはレースが始まって5周目でGT300と接触してスピンし、後続のGT300とクラッシュしてしまうという、なかなかここまで悪いことが続かないくらい、ひどい週末となってしまった。

小林崇志
「レースでは最終コーナー手前でアウトから65号車を抜こうとしてスペースは空けていたんですけど、なぜか接触してしまい、スピンしてしまいました。そのあとにGT300が2台並んで入ってきちゃったので、スペースがなくてぶつかりました。今回は本当に残念な結果になって、何から何まで、すべて流れが悪かった。それでもNSXが速いというのは分かりましたし、次は100号車と17号車はウエイトを積むので。SUGOはNSXとの相性もいいでしょうし、チャンスだと思います。次のSUGOは絶対に勝ちたいし、テストもその間に2回あるので、しっかり準備して、勝たないといけないレースだと思っています」

 続いては、3番グリッドからスタートしてトップのRAYBRIG NSX-GTとの同時ピットで前に出て、2番手でコース復帰したDENSO KOBELCO SARD LC500の平手晃平。トップのau TOM'S LC500中嶋一貴を追う中、50周目の13コーナーでインに入り、並んだまま14コーナーに入ったところで接触。スピンして動き出したところでGT300と接触して、大きなダメージを負ってしまった。

平手晃平
「ぶつかった時はもう、がっかりですよね。自分としてはクルマとしては前に出ていたし、(中嶋)一貴には次が左コーナーだったので縁石を含めて半車身ちょっとはスペースを残していたので、あの状態で向こうが切り込んできたら、当然、曲がれない。だから、バックオフ(アクセルオフ)するだろうなと思っていたんですけど……。仮に彼が意地を張って、ポジションを残して縁石をまたいで跳ねて来ても大丈夫なように自分もスペースを残していたつもりだったんですけど、その予想以上に一貴は縁石で飛んで、ドカンとぶつかってきました。本当に、がっかりです」

「一貴と接触して一回転したあとはライトダイレクション、進みたい方向に戻ったんです。『ラッキー、これだったらまた追える』と思ってシフトダウンして走り出しました。走り出して次の左コーナーでバックミラーを見たら誰もいなかったので、普通に切り込んだらGT300がいました。こちらは止まってから動き出していたので速度差がありすぎて、そこで接触して左フロントのサスペンションが内側に曲がってしまい、左にハンドルが切れなくて走れなくなってしまいました。一貴との接触のあとにGT300とも接触してしまって、今回は本当に不運でした」

 最後は4番手となった本山哲からステアリンを受け継いで、ファイナルラップまで表彰台を争ったS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正。RAYBRIG NSX-GTとの3番手バトルでは、残り5周となった61周目にストレートで並び掛かり、アウトから並んで千代一度伊沢の前に出たが、その先の第2コーナーで黄旗が振られており、黄旗区間での追い越しの可能性を感じた千代はすぐに順位を戻したが、その後は伊沢に抑えられて表彰台を逃してしまった。

千代勝正
「めっちゃ悔しいですね。あとで分析してみたら、2番ポストの時にはすでに自分が前に出ていたんじゃないかと思うんですけど、すごく際どかったし、この大事な時にペナルティをもらいたくなかったので、まだチャンスはあると思って1回、順位を戻しました。その後もコース上で2コーナー、そしてセクター3でイエローフラッグが出ていて、抜くのはすごく厳しい状況でした」

「クルマは周りのクルマと比べたら戦えるポテンシャルは十分にあって、最後はクルマの限界までプッシュして、タイヤもすべて使ったんですけど、最後の10周、最終コーナーの手間でもずっと黄旗が出ていて、トラフィックのタイミングもあって、抜くチャンスがなかった。かなりフラストレーションが溜まるレース展開でしたね。100号車の伊沢(拓也)選手も、すごくブロックがうまくて、なかなかスキがない巧みな走りで押さえ込まれてしまいました」

「なんとか抜けたと思ったら、あの黄旗のタイミングだった。本当、悔しいけど、開幕戦のパフォーマンスから考えるとGT-Rの戦闘力がここまで上がって来れたのは本当にニスモと、チームのみんなの力のおかげだし、次につながるレースになったと思うので、また、全員が総力を挙げて、このクルマを勝てるようにして、ドライバーがしっかり応えられるように努力して強くなって次のレースに臨みたいと思います。それでも、うれしさよりも、100パーセント悔しいレースでした」

 マシンの速さがありながら、悔しい展開となってしまった3人のドライバーたち。しかし、見せ場は作った。これがレースと言われればそれまでだが、今回のオートポリスではGTらしい、バトルと接近戦の多いレース展開となった。上位の3人は次のSUGO戦の有力候補になることは間違いなさそうだ。

[オートスポーツweb ]