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ソフトバンク:930億ドル超でビジョンファンド発足-技術革新を加速へ

5/21(日) 2:53配信

Bloomberg

ソフトバンクグループは20日深夜、最先端のテクノロジ-開発を担う世界の企業に投資する「ビジョンファンド」を930億ドル超の出資規模で発足したと発表した。ソフトバンクの複数の子会社が投資先の選定などを行い、技術革新の加速を主導していくことを目指す。

発表によると、ソフトバンクの他、サウジアラビアの政府系ファンド(SWF)、アブダビ首長国のムバダラ開発公社、米アップル、クアルコム、台湾のフォックスコン、日本のシャープの出資で発足。今後6カ月で1000億ドル(約11兆円)規模まで上積みする計画だ。

ソフトバンクの孫正義社長は、発表分の中で「テクノロジーは人類が直面する大きな課題とリスクの解決策をもたらしてくれる可能性を秘めている」などと指摘。その上で、「情報革命の次の段階の基盤となり得るプラットホームを実現する事業を立ち上げ、または成長する手助けができると信じている」と述べた。

ソフトバンクの孫社長は、昨秋にビジョンファンドの創設構想を発表。同社は5年で250億ドル以上を出資するとしていた。その後、中東のSWFや世界有数のテクノロジー企業から、約半年で10兆円規模の資金を集めることに成功した。

ビジョンファンドの投資戦略は、次世代のイノベーションを実現しようとしている企業などへの大規模かつ長期的な投資が基本。上場・非上場などは問わない。あらゆる物とインターネットをつなぐ「IoT」や、人工知能(AI)、データ活用ビジネスなど情報技術(IT)関連だけでなく、金融テクノロジー(フィンテック)関連企業などにも投資する。

孫社長は10日の決算会見で、ビジョンファンドについて「今後、ソフトバンクの100億円以上の新規投資は原則ビジョンファンド経由になる 」とし、これからは「大きな投資のために借金を増やすということにはならない」と指摘した。半導体設計子会社、米アーム・ホールディングス株式の約25%も移管する。

関係者によれば、ビジョンファンドには、サウジのファンドが最大450億ドルを出資する意向を表明しているほか、ムバダラ開発公社は最大150億ドルの出資を計画している。シャープは10億ドルを投資することを決めている。

Takako Taniguchi, Pavel Alpeyev

最終更新:5/21(日) 2:53
Bloomberg