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なぜ、電車を禁酒にできないの?禁煙・禁スマホ・禁男性できるのに 鉄道会社「そんな質問、初めてです…」

5/25(木) 7:00配信

withnews

 新幹線でも禁煙が当たり前になりつつある時代、列車内での飲酒は禁止されていません。「禁スマホ」「女性専用(禁男性)」はできるのに、なぜ? 編集部にそんな質問が届きました。さっそく、鉄道会社に聞いてみました。

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たばこは法律で禁止

 列車内では、防災上の理由や、2002年に制定された健康増進法により、受動喫煙を防止するため、各社が禁煙を進めています。

 現在、車内に喫煙スペースが用意されているのは、新幹線など一部の車両です。

 携帯電話、スマホの使用も禁止に近い状態です。電車各社では「携帯電話をマナーモードに設定した上で、通話はご遠慮ください」「優先席付近では、混雑時に電源をお切り下さい」というアナウンスがよく放送されています。

 そして女性専用車もラッシュ時を中心に、導入されています。目の不自由な人、障害者の同伴者、子どもを除いて、女性だけ乗れる車両が用意されています。

車内でも売っているお酒

 禁煙、禁スマホ、禁男子がある一方、お酒が禁止されているという話は聞いたことがありません。

 また、駅構内にはコンビ二があり、お酒も売られています。新幹線や、特急列車などでは車内販売でお酒を買うこともできます。

 人によって差はありますが、酔っ払った人に嫌な思いを抱いたことがある人は少なくないでしょう。飲まない人や、体質的に飲めない人にとっては、たばこと同じくらい迷惑な存在かもしれません。

背景に鉄道の歴史?

 JR東日本は、鉄道の歴史を交えて説明してくれました。

 広報部の担当者は「鉄道が開通した当初は列車の速度も遅く、長時間の乗車になったことなどもあり、歴史的に飲食については認めてきた経緯があります」と言います。

 「食堂車なども連結してきましたしね」

 豪華列車「ななつ星」を運行するJR九州にも聞きました。

 広報部の担当者は「社会情勢を踏まえて判断しています」。

 「飲酒そのものが周囲のお客さまにご迷惑がかかるものではありません。そのため、飲酒をする場所の制限について、社会的要請が高まっているとは感じておりません」

 ただ、JR東日本、JR九州とも「マナー」を大事にし、飲酒による臭いや騒音が周りの乗客の迷惑になる場合は「係員が声をかける」そうです。

メトロもOK、国交省は?

 長距離の旅とは関係なさそうな地下鉄、東京メトロにも聞いてみました。

 広報の担当者は「車内での飲食は禁止をしていません」と説明。「会社としては、ほかのお客さんに迷惑がかからないようにご理解をいただきたい」という方針で乗客に接しているそうです。

 各社とも「初めての質問でした」という反応だった「飲酒問題」。法律などの規制はあるのでしょうか?

 国土交通省に聞いてみました。鉄道局鉄道サービス政策室によると「普通に乗車した人に対する飲酒の制限はありません」と回答。

 「ただ、飲み過ぎてホームから転落する危険性もあります。気持ちよく、常識の範囲内で行動してもらえるといいですね」と話しました。

最終更新:5/25(木) 12:24
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