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ついに国も認めたKawaii 文化交流使、増田セバスチャンの野望 「相手の自由を認めるすごい概念」

5/24(水) 7:00配信

withnews

「原宿Kawaii文化」の伝道師として知られる増田セバスチャンさん(46)。海外でも知られる「Kawaii」ですが、「表面だけの派手なものではビジネスができなくなった」と言います。それでも「危機感は全く抱いていない」という増田さん。「Kawaii」の歴史と未来について聞きました。

「Kawaii」は哲学、自分だけの小宇宙

――そもそも「Kawaii」とは何なのでしょう?

 自分だけの小さな宇宙を作る、そこは誰にも踏み込ませない小さな世界、というのが僕の定義です。

 なので、100万人いれば100万通りのKawaiiがある。それはカラフルじゃなくて、白とか黒とかでも良いし、その人が愛でている物がすべてKawaiiなんですね。

 それを認め合う、あなたの世界観を認める、ということが、今の地球全体を含めて平和になるんじゃないかなと。相手の自由を認めるということはすごい概念。それを僕はKawaiiというものを通して、世界に言っていきたいというのがありますね。

――これからのKawaiiとは?

 Kawaiiという言葉がメジャーになって、Kawaiiを使えば何かビジネスができるんじゃないかって世間が盛り上がった時期があるんです。でも、Kawaiiというのは哲学であり概念であるので、そこのスピリッツがごそっと抜け落ちた、表面的なものは消費されてしまいます。

 今の時期というのは、一旦消費が終わっただけ。今、表面だけの派手なものではビジネスができなくなった、ということ。

 若い人たちは、それを理屈ではなく、肌感覚で、「これは我々に必要な思想なんだ」っていうのが分かっている。表面的なものだとしたら、ここまで世界中に広がっていないですよ。その奥に哲学なり思想なりがあるからこそ、世界の裏側にいる人たちまで熱狂させられるんです。

「Kawaii」の旗手、文化交流使に

――2017年度の文化交流使に選ばれました。

 まだ歴史の浅い「Kawaii」という日本のポップカルチャーから国の代表を派遣する、というのは、大胆な決定だったと思います。僕自身はこの文化は、戦後の少女文化からの流れがあると考えていますが、日本独自の文化だと世界に認識されてからは20年程度だと思います。

 僕も手弁当で海外を回った実感として、和太鼓や歌舞伎、能などはみんな既に知っていて、何を日本に求めているかと言ったら、今の日本を知りたい、という意見が多かったんですね。その中で僕みたいなポジションの人間が求められた結果なのかなと思います。

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最終更新:5/24(水) 7:00
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