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あれっ、こんな字あったっけ? 「聞き間違えない国語辞典」とは 公開したパナソニックに聞きました

5/26(金) 7:00配信

withnews

 「サトウさんに渡して」「えっ、カトウさん?」。言ったことが相手にちゃんと伝わらず、誤解を生んでしまったことはありませんか。似たような発音の言葉の「言いづらさ」や「聞こえづらさ」を解消できればと、奇妙な見た目の字が並ぶ「国語辞典」アプリをパナソニックが公開しました。そこに込めた深い狙いは――。(朝日新聞校閲センター・武長佑輔/ことばマガジン)

【画像】「かとう」と「さとう」を組み合わせると……。奇妙な文字が並ぶ「聞き間違えない国語辞典」

こんな辞書です

 辞典で有名な三省堂と協力してパナソニックが作った、その名も「聞き間違えない国語辞典」。スマートフォン専用のページを開くと、発音が似ている「ひびや」と「しぶや」の文字が浮かび上がって起動します。

 三省堂のウェブとスマホアプリ用辞書「スーパー大辞林3.0」の約25万語をもとに、パナソニックが聞き間違えやすい言葉の約150万組を抽出してリスト化。「すべて」「人気」「人名」「地名」といったジャンルに分けて紹介しています。

 ビジネスシーンやふだんの生活でありそうな「販売と完売」「商談と相談」「社長と課長」「家計と家庭」「握手と拍手」「起こすと落とす」。会話だったら、「どんな『学校』が好きなの?」「どんな『格好』が好きなの?」などなど……。

 それあるある!と言いたくなりそうな言い間違い・聞き間違いの例が、解説付きで収容されていて、検索もできます。

 人名の「さとう(佐藤)」と「かとう(加藤)」の場合なら、なぜ聞き違いが起こりやすいのかを簡単に解説し、誤解をなくすためにフルネームで言うことなどを提案しています。

 「うがい」と「意外(いがい)」なら、うがいを「口をゆすぐ」など別の言葉へ言い換える案を提示。発音する際に「iの口角の動きを意識してはっきり話す」など強調する部分も示してくれます。

 スマホを片手に、相手に伝わりやすい発音を意識して使えるように工夫されています。

 「聞き間違えない国語辞典」のもう一つの特徴は、表示される文字のフォントです。これまで視覚化されてこなかった聞こえづらさを、独特の文字で表しています。

 「かとう」と「さとう」を組み合わせたもの、「ますだ」と「まつだ」を組み合わせたものなど、ひと目ではなんと書いてあるかが分かりづらくなっています。

 パナソニックの鈴木恵子さんは「音が聞こえづらい人が実際に音を聞いたときに感じる迷いを、文字で視覚化した」と言います。

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最終更新:5/26(金) 7:00
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