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「密苗」を試験導入 JA常陸と東海村、田植えの省力化期待

5/22(月) 8:00配信

茨城新聞クロスアイ

JA常陸東海稲作部会とJA常陸東海営農経済センター、東海村は水稲の苗の密度を通常よりも約2倍高くして育苗箱で栽培する技術「密苗」を試験的に導入した。1箱分の苗が従来法よりも多いため、労働時間やコストが減って省力化が図られ、余力を農業経営の大規模化に回せると期待される。


密苗は石川県が開発した技術。村内での田植えに協力した農機メーカー「ヤンマー」によると、通常は育苗箱1枚当たりで種100~150グラムをまくが、新技術は250~300グラムで高密度になる。これによって30ヘクタールの水稲で試算した場合、箱は4500枚から1500枚、種まきや箱を運搬する労働時間は195時間から65時間と3分の1程度に削減、短縮できるとされる。また、資材費は145万円から67万円と半分程度で済む。

箱の栄養分をより多くの苗で奪い合うため、当初は通常よりも苗が細くなるものの、収穫量に影響はないという。

一方、高密度のため蒸した状態になり苗が病気にかかる恐れが高まるため、水を多く与ないよう注意が必要だ。

16日には、村内2地区の田んぼで田植えが行われ、関係者約20人が作業を見守った。竹瓦地区の20アールの水田では、通常は育苗箱が約40枚かかるところ、14枚に抑えられた。

同部会の市毛八郎部会長(75)は「省力化した分を耕作面積の拡大につなげられる」と期待する。村農業政策課の担当者は「低コスト化で、需要が高まる外・中食向けの安い米作りを推進し、販路を確保したい」と話す。  (斉藤明成)

茨城新聞社

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